Blog of 俺 by 俺 for 俺

自分の自分による自分のためのブログ。
だったけど、もはや自分の備忘録としての映画やドラマの感想しかないです。

配役ミス感が否めない『ポップスター』

2020年06月06日 22時53分37秒 | 映画


【基本順位】
 原題:Vox Lux
製作年:2018年
製作国:アメリカ
 配給:ギャガ

【個人的順位】
鑑賞した2020年日本公開映画ランキング:51/60
⠀ 狂気🤯:★★★☆☆
⠀ ⠀ 歌🎤:★★★☆☆
ダンス💃:★★★☆☆

あまりにもレビューサイトの評価が低いので
「まさかナタリー・ポートマンの映画でそんなわけ、、、」
と思ったけど、観たら納得w

全体的にゴールが明確じゃないまま終わってしまうのがその理由だなーと。

整理のためにまとめると、話としてはこんな感じ。
14歳のときに銃乱射事件に巻き込まれたセレステ(ラフィー・キャシディ)は、
姉のエリー(ステイシー・マーティン)と共に
被害者の追悼ソングを作って披露したところ大きな反響を呼び、
あれよあれよと言う間に一気にスターダムへ。

時は経ち、31歳になったセレステ(ナタリー・ポートマン)は、
落ちぶれていたものの、復活を遂げるために大きなツアーを企画。

しかし、不運なことにまたもや銃乱射事件が起こり、
さらに犯人グループがかつてセレステが
MVで着用していたマスクをしていたため世間は大騒ぎ。

それでもなんとかツアーを実施し、圧倒的な歌とダンスで観客を魅了していく。

「で?」って感じだったよ。。。(笑)

追悼ソングから人気がついて
一気にスターへと登りつめるところまではよかったんだけど、
その後、セレステの役がナタリー・ポートマンに変わった途端、
よくわからなくなってしまった。。。

あのね、そもそも役者がマジわかりづらいんだwww
というのも、10代のセレステを演じていたのはラフィー・キャシディ。
で、31歳になったセレステはナタリー・ポートマンに変わるのだけど、
彼女にはアルビーという娘がいて、その娘役もラフィー・キャシディ。

なのに、姉のエリーは若い頃も歳を取っても
ずっとステイシー・マーティンが演じていたから、
ちょっと誰が誰だかわからなくなった。。。

これはストーリー以前の問題だね。。。

で、落ちぶれたっていう設定なんだけど、
その描写がほとんどないんだよね。
確かにお酒やドラッグ、娘や姉との関係悪化など、
ネガティブな要素は強いんだけど、
彼女が干されているようなシーンがなくて、
落ちぶれている感を実感できなかった。

そうなると、もはやセレステってどういう方向に進んでいくのかがわかりづらくなって、
観ている方としてはポカーンって感じ(笑)

ナタリー・ポートマン自体の演技はよかったし、
歌とダンスはかっこよかったけど、
最後も急に終わってしまい、
無音のエンドクレジットを眺めながら、
「はて、これは何の映画だ?」と自問自答するハメに。

題材はよかったから、絶対もっとよくなる映画だと思うのだけど。。。

製作総指揮にはナタリー・ポートマンだけでなく、
マネージャー役で出演していたジュード・ロウも名を連ねているので、
主演がスタッフ側に入ることで誰も文句を言えなかったのではないかと邪推してしまう(笑)

なお、この映画の振り付けはナタリー・ポートマンの旦那さんが担当したらしいけど、
全身タイツに身を包んで踊るもんだから『キャッツ』にしか見えなかった(笑)

映画『ポップスター』公式サイト

『シークレット・オブ・モンスター』ブラディ・コーベット監督作品。―6.5[Fri] Roadshow

映画『ポップスター』公式サイト

 

これが本当のヒーローだと思った『ハリエット』

2020年06月06日 22時10分02秒 | 映画


【基本情報】
 原題:Harriet
製作年:2019年
製作国:アメリカ
 配給:パルコ

【個人的順位】
鑑賞した2020年日本公開映画ランキング:37/59
⠀ ⠀ ⠀ 衝撃😳:★★★☆☆
⠀ ⠀ 悲しみ😢:★★★☆☆
歴史的意義🧐:★★★★☆

奴隷解放に尽力し、「女モーゼ」とも呼ばれたハリエット・タブマンの伝記映画。
黒人死亡による暴動が起きている今だからこそ、観るべき映画だと思った。

舞台は1849年のアメリカ、メリーランド州。
奴隷のミンディ(シンシア・エリヴォ)は、
奴隷主が亡くなったことをきっかけに売り飛ばされることに。
しかし、南部に売り飛ばされたら二度と家族には会えなくなるため、
自由を求めて脱走を決意し、
奴隷制が廃止されたペンシルバニア州を一人目指すことになるって話。

彼女のすごいところは、何とかペンシルバニア州に着き、
安全な身分になったものの、家族や他の奴隷を助けるために、
また奴隷主の農場に戻るんだよ。
見つかったら死ぬまで拷問されることはほぼ確定なのに、
危険を顧みずにね。

それも何往復もするのさ。
でも、彼女は一度も捕まらず、
多くの奴隷を無事に連れ出すんだ。

作中では奴隷に対するひどい仕打ちのシーンはそこまでないけれど、
ハリエットのセリフにあるように、
労働の意味もわからないうちから働かないと殴られ、
初潮が来る前に犯されるような奴隷生活からやっと抜け出せたのに、
また逆戻りになるかもしれないリスクを冒して
他人のために命を張れる彼女はまさにヒーロー。

奴隷が本当に人間として見られておらず、
あくまでも資産としてしか計上されてない描写は痛ましい。
簡単に売り買いされ、
奴隷の数で家柄が決まるような当時の情勢は今考えるとおぞましいな。

現代の暴動事件を見たらハリエットは何を思うだろうか。
自由のために戦ったのに、
いまだにこういうことが残っていることを嘆くに違いない。

なお、彼女は新20ドル札にデザインされる予定なんだとか。

しかし、歴史的に見て、白人が自分たちは優れていて、
肌が黒いというだけで黒人を下に見てしまうのは、
どんな理由があるのかとても気になる。

今ではサプールに代表されるようなファッションセンスや、
陸上やバスケにおける身体能力の高さなど、
他を寄せ付けない圧倒的に優れている部分を、
僕はかっこいいと感じるし、好きなんだけど。

また、中には、黒人以上に我々アジア人の方が
さらに下に見られているという人もいるようだけど、
実際どうなんかね。

映画『ハリエット』オフィシャルサイト

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