Blog of 俺 by 俺 for 俺

自分の自分による自分のためのブログ。
だったけど、もはや自分の備忘録としての映画やドラマの感想しかないです。

『ザ・コンサルタント』

2017年01月30日 10時40分42秒 | 映画


ベン・アフレック主演の映画。

普段は会計士、しかし本業は殺し屋、っていうキャッチコピーを期待して観たけど、
ちょっと、これは、、、うーんって感じだった。

とある企業の会計不正を経理社員であったアナ・ケンドリックが見つけ、
優秀な会計士と評判のベン・アフレックが来て調査をしたところ、おかしなお金の動きを発見。
しかし、なぜか一方的に依頼は打ち切られ、命を狙われ出す。
それもそのはず、ベン・アフレックは裏社会を相手に仕事をするのが本業で、今回の不正も社長が仕組んだこと。
アナ・ケンドリックも巻き込み、危険な戦いへと身を投じるハメに。

もともとベン・アフレックは自閉症ゆえに、幼い頃は人とのコミュニケーションすらままならないほど。
大人になってそれは解消されているし、自閉症特有の頭のよさもあるから、
会計士としての仕事ぶりは驚異的なのだけど。
そして生活に困ることがないようにと、元軍人だった父親から様々な訓練を弟と共に受ける。
ゆえに頭がよくて戦いも強い、ある意味ヒーローっぽい人物の出来上がり、と。

今回、先の社長も用心棒みたなのを雇うのだけど、それがその弟なんだよね。
最後、社長宅で銃撃戦があるんだけど、お互い兄弟とわかって、途中からただの兄弟喧嘩。
そして和解。

いや、なんなのこの映画ってのが正直な感想(笑)
設定がいろいろ謎すぎて、話がうまく頭の中でまとまらなかったなあ。。。
なぜ裏社会専門の会計士になったのか、弟とバラバラになったのか、
その理由も特にわからないまま話だけは進んでいくから、
いろいろ不明点が多いまま結末まで行って、消化不良な感じ。

『新宿スワン2』

2017年01月30日 10時38分02秒 | 映画


綾野剛が主演を努めた2015年の『新宿スワン』の続編。

綾野剛たちが所属するスカウト会社バーストが領域を拡大するってんで、
横浜に進出し、そこをナワバリとしているウィザードとバチバチやり合うのがおおまかな話。

2つの会社は、今度オープンする新しいお店で働く女の子を集めるため、スカウト対決をすることに。
つまり、より多くの女の子を集めて、その中からいわゆる"ミス"を選ぶってやつなんだけど、
ウィザードはバーストの集めた女の子を横取りするなど汚い手を使うことで、圧倒的な数を集める。

でも最後はウィザードに店をめちゃくちゃにされた山田優が、
お店復帰までは従業員の働くところがないからと、
自分たちのお店の女の子を追加で急遽参戦させ、数としてバースト側が上回ることに。
結果、ミスはそこにいた広瀬アリスに決まり、バースト側の勝利に終わる。

また、それとは並行して、ウィザードを仕切っている浅野忠信と、
バースト幹部の深水元基はもともと仲間同士で、ここはここで因縁の関係だったり、
前作にも登場した綾野剛の同僚である久保田悠来が浅野忠信のせいでシャブ中になったりと、
いくつか楽しめるポイントがある映画。

原作は読んでないけど、裏家業系?の映画ってことで面白かった。
裏家業系だと『土竜の唄』や『ウシジマくん』と比較しちゃうけど、
綾野剛演じる白鳥龍彦が曲がったことが大嫌いで、他人を大切にするっていう、
普通に"いい人"だからか、他の作品と比べると、
いい意味で怖さやエゲつなさがなく、青春映画みたいな感じ。
話もわかりやすいし、テンポもいいから眠くならず、誰でも十分に楽しめると思う。

特にこの映画で一番の男前なのは山田優っていうね。
どんな怖い相手にも物怖じせず、ピンチには仲間を助ける。
まさに"姉さん"って感じ(笑)

あと伊勢谷友介、かっこよすぎ。
あれは同じ男でも惚れてしまう(笑)

そういえば、しょっちゅう歌舞伎町行ってるのに、
一度も撮影現場に遭遇しなかったなあ。。。

『沈黙-サイレンス-』

2017年01月30日 10時35分26秒 | 映画


遠藤周作原作で、マーティン・スコセッシ監督のこの映画。
予告を観たときからずっと気になっていたやつ。
ちなみに原作も読んでなければ、宗教や当時の歴史については、
学校で習ったレベルしか知らないです(笑)

アンドリュー・ガーフィールドや、
リーアム・ニーソン、アダム・ドライバーといった名優に加え、
日本からも窪塚洋介や浅野忠信、イッセー尾形など、
ベテラン勢がけっこう出てる。

最初、キャスト見たとき、
スパイダーマンと『スター・ウォーズ』の
クワイ=ガン・ジン、カイロ・レンが出てると思ったけど(笑)

お話は17世紀の日本が舞台で、キリシタンの弾圧が行われていた頃。
先に宣教師として日本に派遣されていたリーアム・ニーソンの消息が途絶えたため、
アンドリュー・ガーフィールドとアダム・ドライバーが調査しに行くのが始まり。

当時の日本はすでにキリスト教を強く制限していたため、堂々と入国するのは事実上不可能。
どこの国だったか忘れたけど、そこにいた窪塚洋介を案内役として、
船でこっそり入国しましたとさ。

日本でのキリスト教に関わることは禁止されていたとはいえ、
それでも信仰している人はいるもので、
先の2人はリーアム・ニーソンを探しつつも、
肩身の狭い想いをしている日本人のキリシタンたちの支えにもなっていた。

アンドリュー・ガーフィールドとアダム・ドライバーは、
後に行動を別にするものの、結局政府、、、幕府かな、
に見つかってしまい、アダム・ドライバーは処刑される日本人キリシタンをかばって水攻めで死亡。
アンドリュー・ガーフィールドも、棄教を迫られるも頑なに拒否を続けるが、
やっとのことで見つけたリーアム・ニーソンも棄教した事実を知り、
さらにそうしないと日本人キリシタンがどんどん迫害される現実に耐え切れず、
断腸の想いで踏み絵をし、日本人の名を与えられ、新しい人生を歩むことに。

日本人の妻と子を与えられるも、結局本国に戻ることはなく、その生涯を日本で閉じることに。
棄教はしたものの、やはり心の奥底では信じていたんだろうね、神を。
死体が入る桶の中で、その手には最後に妻がこっそり入れた十字架がありました。

この映画を観て思ったことは、とにかく当時の日本やばいな、と。
今も宗教を起因とするテロや戦争はあるけれど、
日本においては平和だし、誰が何を信仰していても禁止されることはない。

当時はキリシタンというだけで、熱湯をかけられたり、体をぐるぐる巻きにされて海に落とされたり、
火あぶりにされたり、本当に惨たらしいことをされていた。
歴史の授業とかでキリシタンが弾圧されていたことは習ったけど、
あんなにもリアルな映像として見ると、本当に痛々しい。

だって、キリスト教信者ですっていうだけで、あんなことするなんてバカなんじゃないのって思ってしまう。
別に誰かに迷惑をかけているわけではない。
いや、まあ国を治める立場からしたら自らの威厳を保つために、
外国からきたよくわからないキリスト教なんかに国民の心を持っていかるなんてことは、
あってはならないことかもしれないけど、
そんなこと考えて実際に処罰しているお偉いさんとかヤクザじゃんって思った。

今の時代じゃ考えられないし、この時代に生まれてよかったと思う。
いや、彼らのような犠牲があったからこそ、この平和な現代があると思うのだけど。

あと僕自身は特に宗教で何かを信じているなんてことはないのだけど、
踏み絵の辛さがまったくわからない。。。
心で信じてれば、自らの命を守るために、踏むぐらいいいじゃんって思うんだけど、
映画ではみんなすげえ躊躇して、本当にすごく辛そうな顔しながら踏んだり踏まなかったりで、
「ええ、そんなに?!」って思っちゃったけど、
なんだろう、確かに大切なゲームとかCD踏めって言われたら嫌だけど、
そんなしょーもないこととの比較しかできない自分が情けないな。。。(笑)

でもそんな時代錯誤に驚きつつも、アンドリュー・ガーフィールドの、
自らの神に対する信仰と人々の命の間で、どちらを取るかという葛藤がとても伝わってくる映画だった。
祈っても神はいつも応えない。そう、"沈黙"を貫いている。
映画のタイトルにはそういった意味も含まれているのだろうけど、
実際は、神は沈黙していたのではなく、アンドリュー・ガーフィールドと共に苦しみ、悲しんだとあったから、
神は外に求めるものではなく、自らの内側にこそあるものということだろうか。
自分の静かな内面に神は宿っているということでの"沈黙"かもしれない。
ここはもう観ている人の解釈次第かなー。

あとこの映画、BGMがなくて本当に静かに暗く進んでいく映画なので、
人によっては眠くなってしまうかもしれないけれど、
その分、登場人物のセリフや表情がとても際立って感じられます。

僕自身の好みのジャンルではまったくないけれど、
それを差し引いてもすごいと思える映画でした。

しかし、神を信じる信じないってのは、
『ゼノギアス』やアニメ版『るろうに剣心』の天草四郎のエピソードに似ているな。