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自分の自分による自分のためのブログ。
だったけど、もはや自分の備忘録としての映画やドラマの感想しかないです。

『NERVE/ナーヴ 世界で一番危険なゲーム』

2017年01月15日 14時08分46秒 | 映画


ポスターや予告からでは想像できないほど、
最高にクレイジーでハラハラする映画だった!!

映画冒頭からパソコンはMacでChrome使ってFacebookにアクセスしてて、
だいぶ「今」感のある環境だなと思ってたんだけど、
途中でSpotifyも使いだして、言い方古いけど、"ナウい"ところが、
妙にリアルというか現実感を伝えてくる感じだった。
こういう細かいところでも、観客に対して没入感与えたりするよね。

映画は「NERVE」というゲームが流行している社会が舞台。
そのゲームにアクセスした人は挑戦者か視聴者を選択して、
視聴者は視聴料金を支払い、挑戦者は視聴者が出す指令に「やる」「やらない」を選択し、
クリアすることで賞金が貰える仕組み。
視聴者の数が多かった上位2人が決勝戦に進出できて、優勝すると大金がもらえるというもの。

そして、このゲームには3つのルールがある。
1.自分で撮影すること。
2.失敗、放棄をすると賞金が0に
3.第三者への通報は禁止

これを破ると囚人という第三の存在となり、
リアル・ネット問わず制裁が加えられるというもの。

保守的な性格の主人公を演じたエマ・ロバーツは、友達とのいざこざからNERVEに勢いで参加。
最初の指令が「他人と5秒間キス」。
挑戦中は自分のスマホでライブ配信するのが条件のため、
いっしょにいた男友達に撮影を頼み、飲食店内を物色。
そこで読書をしていたデイヴ・フランコに狙いを定め、思い切ってキス。
そこから彼女の運命が変わり出す。

指令クリア後も、視聴者からの指令は出続け、
「デイヴ・フランコと中心街へ行く」「オシャレな店でドレスを試着する」など、
これまで保守的に暮らしてきたエマ・ロバ―ツからすれば、なかなかにハードルが高いもの。
しかし、もともとお金に困っていたという背景もあったため、
クリアしたその場でお金が振り込まれるこのゲームはかなり魅力的。
最初はお金のためと割り切って参加していたけれど、
デイヴ・フランコといっしょに指令をクリアしていくうちに、ちょっとずつハメが外れていく。

挑戦者たちは視聴者数によってリアルタイムでランキングが変動していき、
視聴者をもっとも集めた2人が決勝に出て、優勝すると大金がもらえるというから、
挑戦者たちはあの手この手で視聴者を集めることに躍起になっていく。
そのため、それ犯罪だろっていう過激なことにまで手を出すようになる。
エマ・ロバーツは最初にいざこざのあった女友達とも競い合うようになり、
それがさらに彼女をNERVEにハマらせる要因ともなる。

そして物語中盤で、とある真実が明かされる。
デイヴ・フランコは以前にもNERVEに参加していたことがあるが、
ルールを破ったため囚人となり、追われる身であると。
そこから脱するために、エマ・ロバーツを利用しているところもあり、
そのせいで彼女は、友達と絶好するハメになる。

それに嫌気がさして警察に通報するのだが、
この行為自体がルール違反になるため、エマ・ロバーツも監禁されてしまう。
しかし、デイヴ・フランコの助けもあって何とか逃げ出し、
この危険でキチガイなNERVEを潰すという結論に至ったエマ・ロバーツは、
友人らと協力し、NERVE撲滅に向けて行動開始。

終盤から結末にかけては、なかなかに面白い展開なので、
ぜひ映画館で観て欲しいところだけれど、
視聴者が挑戦者の一部始終を観戦するというところがe-Sportsみたいで、
挑戦者たちが視聴者を集めるところがYouTuberみたいで、
本当にネットで今流行っている要素をうまく映画に落とし込んだという印象。
すごくうまいなと感じた映画だった。