Blog of 俺 by 俺 for 俺

自分の自分による自分のためのブログ。
だったけど、もはや自分の備忘録としての映画やドラマの感想しかないです。

『本能寺ホテル』

2017年01月22日 00時57分49秒 | 映画


みんな大好き時空超えちゃう系映画です。

付き合っていた彼との結婚を控え、その両親に挨拶するために京都を訪れた綾瀬はるか。
有名旅館に泊まろうとしたものの、間違って一ヶ月先の予約となっており、
仕方なく別のホテルに泊まろうとしてやってきたのがタイトルにもなっている「本能寺ホテル」。
部屋へ行こうとエレベーターに乗りつつ、道中で買った金平糖を頬張るものの、
その移動中にフロントにあった織田信長の時代に作られたというオルゴールが突如鳴り出す。

エレベーターのドアが開き、外に出ると、
そこはホテルの中とは打って変わってどこかのお寺のよう。
そう、綾瀬はるかの降り立った場所こそが、1582年の本能寺であった。

そこで織田信長役の堤真一や森蘭丸役の濱田岳と出会うものの、
ホテルのフロントの呼び鈴を押されると、現代へと戻ってしまうようで、
幾度となく、過去と現代を行ったり来たりするうちに、
綾瀬はるかは自らの行きついた過去が本能寺の変の前日だということに気づき、
織田信長にその事実を打ち明けるが、果たして未来はどうなるのか。

っていうお話。

特段、目新しさがあるかというと、そんなことはないと思う。
タイムスリップ系の映画はよくあるし、
それで過去を変えて未来を変えようという流れもよくある。

ただ個人的に今回この映画を観て、一番面白いなと思ったのは、
綾瀬はるかの織田信長への印象の変化。

綾瀬はるかが最初に過去に来たとき、
織田信長への印象ははっきり言って悪かった。
メシがまずいと用意した明智光秀(高嶋政宏)を濱田岳に殴らせたエピソードを聞いて憤慨したり、
高級な茶壷を半ば強引に商人から奪ったことに腹を立てたり。

でも、綾瀬はるかの歯にもの着せぬ言い方に興味を持ったのか、
織田信長は、現地の服を買って着させ、京の町を案内し、
自分が本当に目指していること、つまり太平の世にしたいと心から思っていることを話すことで、
綾瀬はるかの彼への印象が大きく変化。

ただのおっかない人ではなく、真に平和を願っている人。
そう思ったから、歴史が変わってしまうことを承知で、
ここで死なせるわかにはいかないと感じ、これから起こることを本人に伝えたのだろう。

でも結局織田信長は逃げなかった。
つまり、本能寺の変で死んだのだ。
なぜ逃げなかったのだろう。
もともと本編で織田信長は綾瀬はるかが未来から来たということに勘づいていた。
で、あるならば、彼は頭のキレる人だったのだろう。
ここで自分が死ぬ歴史を変えると、綾瀬はるかの生きる平和な時代に影響が出ると考えたのかもしれない。
もともと、平和の世が実現するなら、それは自分がやらなくてもいいという考えだったし。
また、ひとりの武士として、逃げるということはプライドが許さなかったのかもしれない。
いずれにせよ、織田信長の意思の強さはちょっとかっこいいなと思った。

ちなみに物語は、過去の織田信長との関わりと並行して、
現代では結婚の話も進んでいたのだけれど、
綾瀬はるかが過去に行って、織田信長の人柄に惹かれていったことに、
彼氏役の平山浩行が「他に男ができたのかも」と勘違いし、白紙に。
(まあそれだけが要因じゃないとは思うけどw)

また、彼の父親役である近藤正臣の「自分のやりたいことをやってみなさい」という言葉や、
織田信長の平和な世の中をつくるという彼自身のやりたいことの話などを聞き、
綾瀬はるかは歴史の教師を目指すことに。

最後、ホテルの支配人であった風間杜夫が、
綾瀬はるかが過去にタイムスリップしたということに興味を持ち、
エレベーターに乗って金平糖を食べたところ、オルゴールが鳴り、
ドアが開いた先の光景を見て、驚きの表情を浮かべたところで物語は幕を閉じるのだった。

『山の郵便配達』

2017年01月22日 00時51分20秒 | 映画
「午前十時の映画祭7」にて。
1999年の中国映画です。

結論、山奥での郵便配達の作業は大変だな
っていう、それがわかるだけの映画なんですが。

主人公の父親がずっとその仕事をしているのだけど、年齢も考慮して引退すると。
んで、息子がその後を引き継ぐと。
息子の初出勤というか、初めての独り立ちのときに、
せっかくだからと父親と愛犬も同行し、
親子水入らずで長い道のりを歩きつつ、
行く先々で出会う人々との触れ合いを描いた作品。

ちょっと個人的に面白さがわからず、
唯一「親父と何話していいかわからない」みたいな息子のセリフに共感はできたものの、
あとは本当に、こんな長い山道を徒歩で何日もかけて郵便を届けるのが、
ものすごく不憫だなと、そう思っただけだった。

つまらなくはない。
むしろ、父と子っていうテーマは昔からある不変のものだし、
それ自体は好きだったりするけど(FF10やFF15もそうだし)、
特に大きな事件やトラブルがあるわけでもなく、
淡々と二人と一匹の旅が続くだけだから、淡々としていた。

ただ、不思議と眠くはならなかったし、
時間も短いので、気軽に観れるっちゃ観れる映画でした。