編みかけのマフラーというアイテム。

編み物の話。

私の編み物ブームは、昨年の夏あたりに、ご近所さんのおばちゃん（私もおばちゃんですが、もうちょっと年上のおばちゃん＾＾；）に誘われたのがきっかけで始まりました。

ちまたの編み物ブームがけっこう前に来たことは覚えていますが、今もそれは続いているのだそうです。
手編み教室へ通いたいと思っているひとが多い割りに、教えてくれる先生が少ないらしく、私が通っているその編み物サークルも、新しいひとが次々に入ってきている状態です。

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私が初めて編み物というものにあったのは、今からウン十年も前の小学生の高学年のときのことです。
ある冬の日、ひとりの女子が＜編みかけのマフラー＞という、小学生で持っている子は殆どいないであろう、珍しいアイテムを学校に持ってきて、＜休み時間に編む＞というカッコイイことを始めたのです。
今、こんなものを学校に持っていったら、きっと先生に怒られること必至でしょうが、あの時代は全然ＯＫだったのです。


　「その少女は、休み時間になると、机の横にかかっている可愛い花柄の手さげカバンの中から、編みかけのソレを取り出し、慣れた手つきで編み始めるのです。
編み針の先に気持ちを集中しているその横顔は、とても大人びて見えました。

　マフラーにするために選ばれた毛糸玉は、赤。
毛糸玉から出ている赤い糸は、少女の左手の小指にからみ、ピンと立てた人指し指へと進み、編み針に絡めとられます。
糸は美しい編み目となり、少女の膝の上に降りていきました。
毛糸玉は、編まれるたびに、嬉しそうに小さく転がりました。」
　　　　　　

手さげカバンや毛糸の色はフィクションですが（＾＾；
その時のイメージはこんな感じです。
その女子の大人っぽさとカッコよさにすごく憧れました。

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他の女子たちも同じように思ったのでしょう。
みんながこぞってマネをしました。

私も母親に言って編み棒を借り、毛糸をねだって、編み方を教えてもらいました。
何を作ったか？
もちろん！マフラーです。それも、棒針編みで。
当時は、かぎ針編みよりも、棒針編みの方が大人っぽいと思っていたからです。
＜マフラーを編む＞ということで、女子っぷりが数段上がったような気がして、いい気分になっていました。
その冬の学校の教室は、文字通りの「編み物教室」になりました。

そのブームがいつまで続いたかは、よく覚えていません。
その時にマフラーを（マフラーばかりを；）何本か編んだと思うのですが、その後それがどうなったかはも、まるっきり記憶にありません（＾＾；


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私はコツコツと何かを作っていくのは好きなのです。
細かい仕事も得意な方だと思います。
でも、根気強くないのです。

ああ、矛盾。

ひとつのことに熱くなることはあっても、それを持続させることが苦手なのです。
要するに、飽きっぽいのですね。

そんな私みたいな人が何かを続けていくには、コツがいることに気がつきました。
それは、同時に何種類もの作品に手をつけることです。
なんじゃ、それは…；；；；
ですよね＾＾；

でも、今のところそれでどうにかなっています。
私には珍しく、いつまでも編み物が楽しいままです。
むしろ、知れば知るほど、ワクワクしてきています。

おお！いい傾向。

この気持ちがいつまでも続きますように（＾＾）！

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写真は現在進行中のひとつ、レース編みのテーブルクロスです。
仕上がりは、まだまだ先になりそうです。