窓のこちらで…

日々思ったこと、読んだもの、作ったものを綴っています。

『本所深川ふしぎ草紙』 宮部みゆき

2006-03-05 15:21:36 | ★積み上げて…(本)


本所の七不思議といわれる7つの話がテーマになって書かれた短篇集でございます。
それぞれのお話に主人公がいますが、どのお話にも脇役として茂七親分が出ています。
ひとつひとつの話を読み終わった後に、それぞれの違った余韻が残りました。
その余韻でアタシが好きだったのは、『片葉の芦』『送り提灯』『消えずの行灯』です。
第七話の『消えずの行灯』に出てくる<おゆう>の妙に冷めた考え方が好きなのは、アタシだけ?



  『本所深川ふしぎ草紙』 宮部みゆき
  
  第一話 片葉の芦
  第二話 送り提灯
  第三話 置いてけ堀
  第四話 落葉なしの椎
  第五話 馬鹿囃子
  第六話 屋敷
  第七話 消えずの行灯
  
(カバーあらすじより)
近江屋藤兵衛が殺された。下手人は藤兵衛と折り合いの悪かった娘のお美津だという噂が流れたが…。幼い頃お美津に受けた恩義を忘れず、ほのかな思いを抱き続けた職人がことの真相を探る『片葉の芦』。お嬢さんの恋愛成就の願掛けに丑三つ参りを命ぜられた奉公人の娘おりんの出会った怪異の顛末『送り提灯』など深川七不思議を題材に下町人情の世界を描く7編。宮部ワールド時代小説篇。

解説 池上冬樹  カバー装画 藤田新策




最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
wataさんへ (kei)
2006-03-05 22:33:42
 この作品は、だいぶ前になりますが読んだことあります。



 手元に本が無いのでハッキリしたことがいえないのですが、wataさんが印象に残ったという「消えずの行灯」の「おゆう」は、あの子じゃないかな。



 江戸の一膳飯屋の女中で、所帯なんか持たなくてもこのお江戸で立派に生き抜いてやる!と、腹をくくった女の子。私もすごく印象に残りました。

 もし、違っていたらごめんなさい。
返信する
keiさんへ (wata)
2006-03-06 18:42:43
そうそう、その<おゆう>さんです。

二十歳そこそこで、ひとりで立派に生き抜いてやる!と腹をくくれるなんて、冷めているというより、しっかりしてるというのでしょうねー

―将来の生計の役にたつ(手に職をつける)と努力するところなんて、頼もしいです。

だから<おゆう>さんには、これから先、幸せを掴んでほしいと願っているんです。

<おゆう>さんのお話のつづきはないんでしょうけどね
返信する
読んだはず… (リコ)
2006-03-07 19:22:55
なのですが、記憶にない

いつからか、読んだ本を再度買ってきてしまい、しかも、真ん中辺まで読まないと気がつかないという事態になってます

困ったものです



茂七親分は記憶にあるんですけど…

また、読んでみま~す

返信する
リコさんへ (wata)
2006-03-08 11:25:33
文庫化されたのが平成7年ってなってますから、もう10年も前ですもんね。

私が買ったのが文庫の41刷目のものですよ。

宮部さんのはよく売れているんですね。。。



私もすぐ忘れちゃうんですよー

同じ物を買っちゃったり、本屋さんであらすじを読んだだけなのに、次に行った時にはもう読んだ

と思ってずっとそれを買わなかったりなんてことが…

私たち(リコさんも入れちゃった;)みたいな人は記録しとかないとダメなんでしょうね



まぁ、見方を変えれば、何度でも楽しめるってことでいいのかも
返信する

コメントを投稿