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明日香の細い道を尋ねて

生きて行くと言うことは考える事である。何をして何を食べて何に笑い何を求めるか、全ては考える事から始まるのだ。

セブンパークARIO柏へ行く

2017-09-30 20:00:00 | 今日の話題
今日はセブンパークARIO柏店まで自転車で行ってきた。呼塚の交差点で6号から16号へ右折して、そのまま直進すると暫くしてトンネルを抜け、目的のARIOが見えてくる。途中にあるのはバイク屋とBOOK・OFFとマクドナルド・デニーズ位の何ということの無い幹線道路沿いの荒れた一本道である。何台かの自転車とすれちがったが、学生とか主婦とかが多く、地元の日常生活といったローカル色が出ているのが目についた。

千葉県は柏辺りだと都会と思っている人もいるかもしれないが、マジ田舎である。観光客なぞ間違っても来ないから垢抜けないことおびただしいが意識だけは高いので、地域に密着した地場の生活というものは無く、都会に通勤しているサラリーマンもちらほらといるので、要は「幸せは都会にあるが自分は田舎から抜け出せない者の吹きだまり」という様相を呈しているのだ。とまあ、ずいぶんと悪口を書いたが、悪意はない。私の友人に六実に住んでる長年の盟友がいるが、同じ千葉でも六実辺りになるとむしろ肩肘張らずに背伸びもしないので、むしろ好感が持てるから不思議である。要は「私が柏を嫌いだ」というだけであろう。

セブンパークに自転車を止めて早速中に入ってみると何だか雰囲気がダサい。遠くから見ると馬鹿でかい建物でさぞかしオシャレな店が溢れているのだろうと思って期待していたのだが、一歩店内にはいると店毎のBGMに子供の金切り声が入り混じった物凄い騒音で、うるさくってしょうがない。中の店舗はアルマーニやZARAやH&Mとかの色々な有名ファッションブランドの店に混じって、グルメとフードコートに雑貨屋が入っている。が、統一されたテイストが「子供と主婦」をターゲットにしているせいで、全然「垢抜けない」。入る前は若者が相当数いるかなと思っていたが、学生と子供連れのおじさんばかりで、20台の若い女性は殆どいなかった。

イオンやARIOと言えば、休日を車で乗り付けて、子供と奥さんが大満足の「楽チンお父さん」的なイメージを描いていたのだが、これじゃ全く「町のスーパーに毛が生えた程度」である。土地が安くて建物が大きいせいで1店舗当たりの面積がドデカイから逆にスカスカの印象が全面に出ていてまるで閑散としていて、「それでいて優雅な雰囲気がまるでない」ところなどはまさに商店街を少し今風にしたショッピングセンターであって、各々の店の個性などは全く考えていない気がした。他の店もこうなのかは知らないが、歩いていて楽しい雰囲気を味わう代わりに「走り回る子供とベビーカーを押している若い夫婦」の楽しそうな顔を見ていると、これはズバリ「露店がいっぱい出ている公園」だとわかった。

「これは私なんかの来るところではないな」。正直な感想である。私は30分もしないでセブンパークを出て、また16号沿いをもと来た道を逆戻りして帰ることにした。道路はゴツゴツして走りづらくて、お尻が痛くなる嫌な道である。リハビリがてらの運動を兼ねた遠乗りであったが、もう二度とARIOには行かないつもりだ。

景色を楽しみ、道端の花を愛で、通りすがりの小さなお寺に立ち寄り、たまに居れば住職と話をし、小道の奥の祠を写真に撮ったりして、1日ぶらぶらとチャリンコで遊ぶ。そんな暮らしを夢見ているのだが、「奈良に移住する」まではどうもお預けのようである。私も今年で67歳になった。早くしないと満足には動けなくなってしまう。せめて70歳の誕生日は「奈良のアパートで」迎えたいと思っているので、あと1年は今の柏で生活して、それからアパート選びに入り、69歳の夏にでも奈良に引っ越そうかなと考えている。70歳になったら個人でかけている年金が1000万円ほど下りるので、10年くらいは遊び暮らせそうな計画だが果たして思う存分満喫できるだろうか。といっても世間一般の人のようにあちこち旅行するわけでもなく、グルメを極めるわけでもなく、洋服を買って派手に着飾るわけでもない。家はアパートでインテリアに凝るわけでもない。楽しみは歴史と四季折々の風景の散策だけ。何と寂しい、と思うかもしれないが、物は考えようでもある。創造性があれば、人生はいつだって楽しいのだ。私はそう思う。

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