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明日香の細い道を尋ねて

生きて行くと言うことは考える事である。何をして何を食べて何に笑い何を求めるか、全ては考える事から始まるのだ。

(61)犯罪者の話 : 普通の人との心理の違い

2016-02-19 20:00:09 | 今日の話題
犯罪者は突き詰めれば金が欲しいので、金を持っているターゲットを常に探している。ここが普通の人と違うところで、普通の人が「お金を持っている人」と認識するところを彼ら犯罪者は「ターゲット」と認識する。人間が牛や豚を「食肉」と認識するように、金を持った人達は「セキュリティの甘い金庫」と思われているわけです。社会人とか仲間とかとは考えないのでしょう。これは決定的な違いです。他人を自分と同じ種類の生命だと思わないところに、犯罪者の特徴・特殊性が見られるのです。

金を奪うという事に集約すれば、強盗は割に合わない方法だと言えます。それに比べ詐欺の方がより巧妙で大規模な手口であり額も大きく、近年は数千万・数億の金を搾取して検挙された例も幾つかあり、後を絶たないようです。なぜ引っかかってしまうのかは他の機会に譲るとして、詐欺者の心理は明確です。それは「常に機会を窺っている」ことに尽きます。

生まれついてか世間の冷たい風にさらされてのことか、物心ついてたころには「本性を現して」犯罪者になっているのです。この手の犯罪者は更生することはありません。普通にお金を稼ぐことに興味がないのです。マラソンランナーが小さいうちから才能を発揮するように、こういう人達は犯罪に才能を発揮します。

昔は一国一城の主と持て囃された戦国のヒーローも、平和な世の中ではしがないプロレスラーかヤクザになるしか生きる道がないごとく、稀代の策士と英雄視された諸葛孔明も現代においては、もしかすると詐欺集団のトップになっているかも知れません。相手を騙して利益を得るというところに喜びを得るのですから、時代と場所が変われば英雄にもなり犯罪者にもなるというわけです。

働いて稼ぐ人と、人の稼いだものを奪う人の違いということに尽きるでしょう。詐欺師というのは法の穴を抜ける技術開発に全力を傾けています。彼らも働いているのですが、シマウマとライオンのように人種が違うのです。だから見つけたら即刻処理しなければ、いつまでもシマウマはエサにならなくてはならないのです。ライオンはライオン、シマウマが魔が差して法を犯したのではない。これを間違えなければ、もうちょっと振り込め詐欺事件も被害を食い止める事が出来ると思うのだが。

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