明日香の細い道を尋ねて

生きて行くと言うことは考える事である。何をして何を食べて何に笑い何を求めるか、全ては考える事から始まるのだ。

常磐線で通勤する楽しみ

2018-10-29 21:48:43 | 今日の話題
いつも乗る常磐快速12:02分発の上野行で、このところ同じ車両の向かい側の位置で一緒になる女の子がいる(対面シートの長距離タイプではなく、山の手線のような反対側の長座席)。座ると必ずスマホを出して眺めているのだが、それがもの凄く寄り目で思わず「可愛い」と思うような女の子(20から25位)なのだ。髪は肩までのストレート内巻き、7・3に分けた前髪を眉の辺りでカールさせている今風の乃木坂スタイルである。体型は固めのポッチャリだが、厚めのロングスカートにジャンパーを着込んでいて「ややレディースの雰囲気」が無くはない抑えた服装だ。男には慎重だが「硬派」には弱いと見た。今日も座席に座ったら、向かいにチョコンと座っていたのだ。今日はミニスカートで、しかも結構なミニである。脚が太いのでそれ以上は見えないが、白い紙袋を両足に乗せて隠しているので「一応マナー」は保たれている。

「ミニも穿くんだ」と思ったがそれから私は眠ってしまったらしく、終点の上野駅に着くまではどうしていたか私は知らない。まあ通勤時の些細な楽しみの一つであるが、何かが起こるというわけでは全くない。どうって事ない話である。そういえば電車内の行動というのは人柄が出るもんだが、昨今はみなスマホを見ている人ばかりになってしまって、私のように一心不乱にキーを叩いている老人は、珍しい部類にはいる。年が70歳位になると、スマホより文庫本のほうがしっくり来る。中には混んだ時間帯にスポーツ紙などのレトロなツールを棒状にして読んでいるオッサンも存在する。人それぞれであるが、大抵はスマホで Youtube か通販サイトかsmartニュースなどを見ている場合が多いようだ。暇つぶしといえばこれ以上の道具は考えられないし、すること無いからスマホを見るという人も85%(当てずっぽう)はいると思うのである。つまりスマホは必要な調べものとか何かの役に立つ情報を得る、というより、漫然と眺めている中で「へぇ~」というちょっとした情報(大概は話題作り)を得ている、のが殆どなのだ。

だからどうという話ではない、スマホも大したことはしていないというのである。我々人間が電車に乗っている1時間やそこらの束の間に出来ることといえば、高が知れている。大半は泡沫のように消えていく暇つぶし、何の役にも立つわけではない。だから束の間、向かいの女の子の仕草に妄想を抱いても、あながちバチは当たるまい。ところで両脇に座ったオジサンがこれまたスマホを取り出して左手で持ち、何やら右手の人差し指をせわしなく上下しては「画面に食い入るほど近くで」見入っているのだ。老眼である。オジサンの事だからどうせ大したことはなくて、「電車アプリ」で自分の駅への到着予定時間を調べているのか、あるいは〇〇48とかのゴシップネタを真剣に見ているかも知れない。どちらにしても今日はついてない。向かいの女の子の隣にオッサンが座って同じようにスマホを見ているが、身体がデカイので彼女が窮屈にしてるのが見て取れる、あーあ可哀想に。

まあこんな事が日常的に起きるのが常磐線である。私はいつもテキスト入力で一生懸命にBLACKBERRYのキーを叩いているのだが、文章が最後まで出来上がることは滅多にない。常磐線では乗っている時間が短か過ぎるので、書き物をするのは無理なのだ。読書するにも2、3ページしか読めないので中途半端である。それで最近は乗る時に、いつもの女の子がいないかなんて探すようになってしまった。暇であることは、時に犯罪の動機になる。

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