明日香の細い道を尋ねて

生きて行くと言うことは考える事である。何をして何を食べて何に笑い何を求めるか、全ては考える事から始まるのだ。

お互い意見が合わなくて口喧嘩に発展しそうな時、どうやって回避するか?

2024-04-16 22:27:00 | 今日の話題

この前いつものメンバーでゴルフの後の反省会を船橋の居酒屋でやり、私も呼ばれて参加した。船橋は駅ビルが発達していてコンパクトなエリアに店舗がひしめいており、柏と比べてより華やかな印象である。私が「随分と人が出てるね」と言ったらSY氏に「柏と同じ位だよ」と返されて、私は「そんなもんかな?」と首をひねった。船橋は滅多に来ないので、より印象が強くなってるのかも知れない。4人はビルの3階にある大衆居酒屋で飲むことにした。

メンバーはSN氏とSY氏、それにH氏と私の4人である。ひとしきり注文が済んで乾杯し、本日のゴルフの結果などで話が盛り上がる。この店は何と言っても料理が安くてボリュームがあり、なのに質が良くて美味しいという「大衆居酒屋の鏡」のような店である(店名は忘れた)。こういう店が柏にもあったらなぁと、私は一端の呑兵衛みたいなことを考えたりしていた。そんな楽しい宴たけなわの頃、又しても例のごとく「いつもの揉め事」が始まったのである。

前回はSN氏が一人で荒れまくったが感じだが、今回はSY氏が攻め立てる役に回って大いに気を吐いた。

それま4人が和気あいあいと団欒を楽しんでいて、SN氏が歴史の面白さを語り出したら「何故か突然SY氏のスイッチが入り」、歴史というのは過去の出来事から学んで現在の政治に活かしてこそ意味がある、とぶち上げたのだ。いつもの流れだと、言われた方のSN氏も俄然戦闘モードに入って応戦するのだが、前回私の書いたブログを読んで思うところがあったのか反省したらしく、ここはグッと我慢してやんわり受け流しているように見えた。又しても修羅場になるかと固まって眺めていたH氏は、それを見て「大人です!」と称賛し、一安心である。

やや興奮気味のSY氏は「ただ見て回るだけ歴史なんか意味ない」と攻撃の手を緩めるどころか「俺はそんなの認めない!」と吠えていた。勿論その間にも黒霧島のお湯割りが「薄すぎて水みたいだ」と文句を言って取り替えてもらったり、注文を取りに来た女性に出身は何処かと尋ねて以前会社にいたインド系の人に似てるとちょっかいを出し、はたまた「おでんの盛り合わせ」を頼むのに中身を詳細に確認するなど「いつもより活動的」になっていて不穏な雰囲気である。

そうこうしてSY氏がトイレに行っている間、SN氏はH氏に「俺は大人しくしてるよ」と何とか冷静になろうと努めている状況だ。ところが今度は私が熱くなってしまった。SY氏の発言の行き過ぎた部分に噛み付いて撤回を求め、SN氏への謝罪を求めたのである。

謝罪はなかったがSY氏の攻撃もSN氏が反論しないので徐々に不発になり、皆の気分もダダ下がりして盛り上がりもないままズルズルと静かになって、そろそろ帰ろうという事になった(これもいつも通りだ)。私はSY氏と同じ電車なので柏まで何やかやビートルズの話などして時間をつぶしたが、柏で別れた後は今日の言い争いについて「何が原因か」ずっと考えていた。居酒屋での経緯は多少前後にズレがあるかも知れないが、大まかな点では「ほぼこの通り」だと思っている。

で、ここからは「争いの原因」の分析と私なりの考察、それと、二人がこれからも今まで以上に仲良く長く付き合って行く為に気をつける事を、思いつくまま書いていこうと思います。

1、原因
まずSN氏とSY氏の関係ですが、二人は子供の頃からの遊び仲間でその後小中学校を同じくし、エレキバンドを組んだりして青春を共に過ごした後、高校・大学・社会人と別々の人生を歩んでいました。ところが50歳かその前後にSN氏がゴルフに誘ったのをきっかけに又付き合い始めて、それ以来はずっと変わらぬ友情を育んでいる親友同士です・・・というのは私の記憶です。実は私は二人の間柄についてはそれ程詳しく知っている訳では無いので、いろいろ想像を交えて書いています。

さて仲の良い二人ですが何故それが「いつもの言い争いに繋がるか」と言うと、ここに人間の愛憎劇の大部分の原因があるのではないかと私は思いました。こういう子供の頃から仲が良かった者同士の結び付きには有り勝ちな事なのですが、実はお互いの「人柄・人間性」については、多分ですが「余り良く知らない」んじゃないか?、と想像しています。つまり、結びついた理由などは特には思いつかないが「理屈を超えた」生まれながらの強固な仲間意識があり、言わば「兄弟のような関係」の結びつきだと思われるフシがあるのだ。

では何故そんな仲の良い二人の間に争いが起こるのかと言うと、これも想像だが、多分二人の間には「他人という意識」が余り無く、むしろ兄弟喧嘩のような「意図せぬライバル意識」をお互い強く持っていて、ついつい「勝った負けた」の単純な争いに発展するんじゃないかと思っている。それが証拠に今までお互い飲んでは口喧嘩するけど、後には残らずすっかり忘れているように、会えば仲良くゴルフに興じる無二の友達なのだ。傍目には後に引きずらないサッパリした良い関係だが、原因が二人の「他愛ないマウントの取り合い」にあるだけに、今に積もり積もった不満が爆発しないとも限らない。翌日SN氏とは LINE で話したが彼は自分が冷静に対応できたことに満足しており、SY氏との関係は以前と変わらず仲良くするつもりだと言っていた。SY氏とは私がメールで言い方がキツかった事を謝ったが、彼が言うには、このメンバーになると長い付き合いだけに「遠慮が無くなって言い過ぎちゃうのかなぁ〜」と、何故か上手く行かないことにしょんぼりしているようにも私は感じた。二人とも友達関係を持続させることには何の疑念もないのである。

2、解決策
では、これから二人が口喧嘩などせずに酒を飲みながら楽しく会話が出来る為にはどうすれば良いのか?

私の提案はまず何よりも「お互いをリスペクトする」こと、それ一点だけです。お互いが相手の考えや意見を「真っ向から否定」して対決し、どちらが相手を打ち負かすか「勝負を仕掛ける」のがそもそもの言い争いの原因なのだから、相手の言う事をよく聞いて「興味をもち」、自分の対抗心を抑えて一旦受け入れることで相手を立て、争いを回避するのがベストだと思います。そして自分の意見を言う時には「僕はこう思うんだけどどうかな?」と一度低姿勢に出て、「自分が絶対正しい!」と上から目線ならないように気を配ることが大事ではないでしょうか。

人間同士、色々違った考えを持っていることは当然であり、それぞれの生き方を尊重し「そういう考えもあるんだね」と鷹揚に構えれば万事まるく収まると言うものである。二人がお互いにリスペクトを持って接し、さらには互いを高め合う関係に変化するならば理想でしょう。そうすればもっとお互いの人間性にも「興味」を持つようになって「より一層の友情」も生まれるだろうし、長い人生の中である時は助け合いある時は励まし合って、いつでも朗らかに、屈託なく酒を酌み交わす仲でいられるんじゃないかな、と思います。人生70を過ぎて生き方を変えるのは難しいかも知れないが、試しにやってみる価値はありそうですね。

私はと言えば相も変わらず感情的になって、後で後悔するを繰り返しては悩む、という欠点が治りません。本当は居酒屋で言い争っている時にここに書いたような事が言えれば良かったのですが、1週間も経ってから思いついてブログに書くというのもだらしが無いこと夥しいです。まだまだ人間の理解が今「十歩ほど」も足らないようで残念でなりません。ついでに言えばここに書いたことも結局間違っているかも知れないので、他人の意見も尊重して一から勉強しなおしですね、そして二人に置いて行かれないよう精進することにします。



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