和翠塾ブログ

目黒都立大にある書道教室「和翠塾」のブログです。

記憶の穴がひとつ埋まり、

2012-05-04 10:17:19 | 日記
気になっていたことが解決した件


カシオペア初代ドラマーの佐々木さんと、昨夜『なるちょベーススクール発表会』の打ち上げで話していて、35年ほど前の記憶の穴が埋まりました!

当時YAMAHAが主催したドラムコンテスト(多分一回しかなかったんじゃないかな)を、日仏会館(これも多分)で見た時の記憶に関する穴です。

ツーバスでビリーコブハムのコピー(多分)をしていたドラマーの演奏は、完全に他のドラマーを圧倒していました。

完全に優勝する出来栄えです。
しかし結果は二位。

なんで?

出来レース?

その後私の気持ちは二位になってしまった、和製ビリーコブハムの傷ついたであろう気持ちに向かったのです。

そしてその後彼は認められないままドラマー人生を終えてしまったのか(完全な妄想です)と思うと、可愛そうで可愛そうで、、。

そんな話しを佐々木さんにしたら
『知ってるよその話し!』
『え?』
『そのあと二位になった彼にはYAMAHAから声がかかって、なるちょとやることになったんだよ。ねえ鳴瀬さん』
『また、そんな昔の話ししてんのか!』と笑いながら返答が。

よかった!
認められていて!
しかも私がその後出会うことになるなるちょとやっていたなんて!
本当によかった!

その後の話しも佐々木さんは教えてくれましたし、鳴瀬さんに聞けばどこの誰でその後どうなったのか教えてもらえるのでしょうが、そこには興味はありません。

輝けるはずだった者が輝ける事が出来なかった後、一瞬でも光りが当たったのかどうかが気掛かりだったのです。

頑張って抜きん出れば、必ず見ていてくれる人はいる。
その時一観客でしかなかった僕は声をあげることもできなかったけれど、その時感じた思いをずっと背負わせてくれた出会いがあったことに、今さらながら感謝します。

記憶に残る出会いは必然なのか偶然なのか。

多分偶然です。

どんな出会いでも、琴線に触れれば記憶に残る出会いになるのです。

ゆえに、多感な時期には、過度でなければよいわるいに関係なく、沢山の出会いが大切なわけです。

今塾で出会っている子供達全てに、書道を通して人生観につながるような出会いをしてほしいと思っています。
そのきっかけを作ることができたら、書道塾の講師としての役目のひとつは果たせたことになると考えています。

私を書道を通じて直接ご指導して下さった、飯島鵞敬先生や高橋鵞翠先生はもちろん、温かく見守ってくださった多くの先輩方に深く感謝いたします。

今、書道を通じて多くの方と出会い心通わせることができているのは、先生方諸先輩方のおかげです。
また、起業した音楽に関わる仕事を三十年近く継続してこられたことも、皆様の教えのおかげです。

私の考え方の基本は、書と書道で学んだ事にあるからです。

あらためて感謝いたします。

そしてそのような、記憶に残り人間形成に関わるような出会いができる教場と、音楽の才能ある多くの若者達同士が出会える音楽スタジオとライブハウスを、これからも継続して参りたい思います。

杉山