和翠塾ブログ

目黒都立大にある書道教室「和翠塾」のブログです。

三重から出土した土器に

2012-01-18 09:06:31 | 日記
いろは歌が刻まれていたと報道がありました。
土器といっても縄文や弥生時代のものではなく、平安後期とのことです。
写真ではいくつかの綺麗に均整のとれたひらがなを確認できました。

しかし何の目的で土器に刻まれたのでしょうか?

当時土器を造る場所にひらがなを操る女官が出入りしていたとは考えにくいですし、土器職人がひらがなを刻めたとも考えにくい。
しかもその用途がよくわかりません。

平安時代の土器といえば、表面に装飾なくつるっとしていて、なめらかな曲線の流麗なものを思い浮かびます。

ひらがな手習い用の見本として、板や皿状のものに和歌を刻んでいたのかもしれません。
あるいは点字の役目をはたしていたのかも。

板に好みの和歌を刻み、明かりを落としたあと、目を閉じて指でなぞりながらより深く想いを馳せる。
平安時代のイメージに合いそうですが、空想は広がるばかりです。

杉山

シェスタコービッチを聞きまくりたいのです

2012-01-18 00:23:16 | 日記
聞くというか浸っていたいぐらいなのです。
Amazonで20枚ぐらい購入したので、届くのが楽しみです。

ここ十年ぐらいはいわゆる軽音楽以外の音楽にはまってきました。
アイヌ音楽、雅楽、民謡、ハープソロ、オペラ、アカペラ、声明、ピアノソロ、チェロソロ、、そしてシェスタコービッチと、一見脈絡がなさそうなラインナップですが、私の中では必然に近い形でつながっているのです。

もちろんロックは大好きですが、私にとってロックは演奏して近づくものなので、聞き方も浸る感じじゃないですし。

しかし筆を持っている時は、音楽が頭の中を流れることはありませんし、騒音や雑音が耳に飛び込んでくることはありません。

行書草書のときにはそれぞれリズムが身体に流れています。
そのリズムがほぼ決まった時に書き出す感じでしょうか。

楷書でリズムは流れません。ひたすら呼吸の空気量をコントロールして止めて書いています。
これは私個人の方法なので唯一の正解ではありませんし、これからも変化し続けることでしょう。

みなさんもご自身が書道している姿を客観的に観察して、面白い発見をしてください。

杉山