ガーシュインを聞きました

レンピッカの代表作を思い描いてしまいました。
底抜けに明るくて強い都市生活者のようでいて、物凄い不安をいだいているような、感じ。
バブル景気の頃にいだいたあの感じ。

六本木で朝まで遊んで、チップの一万円札を振って捕まえたタクシーに乗り、246三軒茶屋辺りを滑るように流している時に感じた、あの漠然とした不安に襲われたあの感じ。

それはラスベガスでもモナコでもドバイでも、大恐慌直前でも、バブル崩壊直前でも。

いつも直前まで気付かないものなのです。
いや、気づいていても『なんとかなる』という根拠のない他力本願に寄りすがって動けなくなってしまうのです。

『私はこうしてビジネスに成功した！』
と経済誌を賑わせた経営者たちが、数年後には
『私はこうしてビジネスに失敗した』と語るのです。


時代の流れに無理無く合わせて行けるかどうか。
合わせようとしている時代そのものが、間違った方向に進んでいないかどうか。
自分の器でおさまることなのかどうか。
やろうとしていることが、社会に貢献することにつながっているのかどうか。

こんな大切な事を忘れてしまいがちなんですね、人間は。

それを思い起こさせてくれたガーシュインは凄い。
心からありがとうと言いたいです。

今日の漢字は『邁進』

ゆっくり確実に、一歩一歩周りをみながら間違わずに進めます。
もちろん全てを楽しみながら。