和翠塾ブログ

目黒都立大にある書道教室「和翠塾」のブログです。

Rinky DinK Studio事務所引っ越しにかまけていたら

2010-01-21 08:18:08 | 日記
JALや民主党など、急に揺れ動いていたんですねぇ。

しかし個人的に気になるニュースは、昨日報道された神社仏閣と公的機関の関係を『政教分離』に反するとした、最高裁の判決です。

公的機関の土地を無償で提供していたり、公的行事に特定の宗教を優遇したりしている姿勢を、憲法違反とし、高裁に差し戻したのです。

前者のケースは全国に千ヶ所ほどあるそうです。

戦後土地の払い下げがあったようなのですが、『無償なら』、と公的機関の敷地内に移設した神社仏閣もあるようです。

これは賃借契約結ぶべきとの意見添えられました。

後者は波紋よぶでしょうが、公的資金を使わない方法で対応できないものでしょうか。

つまり寄附での運営です。
我々が先人を慰霊したい気持ちを表現するのに、公的資金は使わないで済むのではないでしょうか。

見た目にはしょぼいイベントになるでしょうが、大切なのは志しですから。


公的資金の原資が税金なのですから、その一部は様々な宗教を信ずる方々やそうでない方々からも集まったものでもあるわけです。
選挙権すら無い人々からも税金はとっていますから、こりゃしっかり考えないとだめでしょう。


税金になった途端に出所を気にしなくなる浄財感覚は、短絡的でご都合主義的にすぎるのではないでしょうか。

マネーロンダリングですかね、ある意味。

逆に公的機関でマネーロンダリングされだ資金こそ、公平に無駄なく有意義に使うべきと考えるべきです。
対象は日本に住んでいる全ての人間にです。


まぁ、少し堅苦しい考え方ではありますが、時代の流れに沿いながら、未来に繋げるには避けて通れない事、との認識は多くの国民の思うところでしょうね。


私が問題にしたいのは、原始日本の姿を残す神社仏閣の自然と共にある姿を、未来に繋げることを考えてほしいということです。

南方くまぐすが明治時代に始めたトラスト運動は、もちろん神社仏閣を守るためではなく、それまで神社仏閣が有してきた原始日本の自然を、神社仏閣の代わりに守ることだったと思うのです。

くまぐすはそこで虫や植物、そしてネンキンを観察研究し、『人はどこからきてどこへ行くのか?』という、人類共通の命題を解いて、『南方曼陀羅』に表しました。

全く理解できない図ですが、、、。

そこで散策したり、絵をかいたり、俳句を読んだりしたりすれば、縄文、弥生以降の日本に住んだ先人におもいをはせることができるのではないでしょうか。

何よりも、『第二のくまぐす』に残し繋げてあげなければなりません。

将来的に、私はそんな原始日本を体感できる場所に行き、そこで何かを感じ、その場で文字を書にする作業をしたいと考えています。

まぁ何年先のことになるやらですが。


それらを守るには、公的資金も必要なのではないでしょうか。

熊野古道が世界遺産に指定されたことは、多いに結構なことです。

でもそれは、日本の法律でできなくなっているから立候補したのでしょうか。

国内法で知床半島や屋久島の自然は守れても、熊野古道は守れないってんじゃいけないと思うのです。

あまり法律に詳しくないので、既に担保されているのかもしれませんが。


長くなりました。

大切なものは次の為に残さねばならないという姿勢の大切さを、あらためて感じさせられたニュースでした。


暖かい日が続いていますが、今夜からまた寒くなるそうです。

風邪ひかないようにしましょう。


今日の漢字は『自然』にしましょう。

貴方にとって『自然』とは、景色でしょうか?生き方でしょうか?

色々な自然を想像しながら、白い紙に黒い墨で貴方の宇宙を創造してみましょう。

その瞬間、心はしっかりしているしているはずです。

そのしっかりした心の状態を経験すれば、些細なことで動揺せず、今まで見落としていた小さなことに感動できるようになるのではないでしょうか。

私もそうあるために、ゆったりとたおやかに精進したいと思っています。

引っ越し疲れたなぁ~