酸いも甘いも・・・


酸いも甘いも、もっと経験してから、鈍行各駅停車の汽車でゆっくり
行きましょうか・・・

息子の回想記  3   勝敗は如何に・・・

2023-09-25 22:50:52 | 日記
お店を出すと決まると息子は、修行中のお店を辞めさせて頂ける算段をしなくてはならず、なかなか手こずりました。

そのはずです・・
やっと一人前に育ったところで辞められるのは、お店側としては痛手ですから・・

でも、辞める自由と権利はあるはずであると、息子は頑張りました。
経営者は、もう〇〇はこの街を通ることは罷りならぬとまで言ったそうです。

大事に思ってくださっていたからの発言と受け止めました。

一方私は、お店探しに専念しました。
中央沿線を狙いました。
土地勘があるからです。

国分寺・国立・立川・八王子界隈に焦点を絞り歩き回りました。
なかなか、これと言った物件はありませんでした。

苦労の末、やっとここならやれる!と思われる物件が立川にありました。
それも立川駅歩いて3分もかからない一等地と言っても過言ではありませんでした。

契約が成立すると大変です。
契約金や内装・お店作りに大枚のお金がかかりました。

浅草の道具屋さんにも通いお店で使う用品も沢山求めました。
息子が頼りの出発でした・・・
二十歳の息子に賭けた母親の勝負運は如何なものであったか・・・

勝敗は間もなくつくのです・・・
果たして・・・


(幼馴染君・・
こんな調子で書けば良いのかしら)  出版社の社長様のご期待に添えるようには書けませんね~~
才能ないから・・・








初・月命日

2023-09-25 08:35:34 | 日記
息子が逝って、今日で1か月が経ちました。
初の月命日です・・

遺骨は、息子の自宅祭壇に、3年前に逝った娘の遺骨と共に安置されています。
息子の自宅を訪ねて、お花を手向け、手を合せに行って参ります・・

息子が親しくしていた方が申しますには、私が息子の癌が進行していく中で、
好きな歌を歌断ちしたことを悲しみ残念がっていた・・
オレが癌になったばかりに、おふくろから歌を取り上げてしまったとも・・

ですから、今日をもって、歌を開始して息子に安心してもらいます・・
ナミダ君にサヨウナラ・・・ねっ!

私以外の人達は、Hさんの事だから天国でギター弾いて、歌を歌って、
好きな車を乗回して、彼女の一人や二人はいますよ・・・だって・・

英雄色を好む?
私の息子はそんな男ではありません??

だって、娘が3年前に一足早く逝って、天国で大好きなパパを待ちわびていたのですから・・

娘の監視の目は鋭いですから、息子と言えども鵜の目鷹の目をすり抜けられる
はずはないのよ・・・

そうだよね。。一番星君!






のるか・・そるか・・・

2023-09-24 09:01:01 | 日記
そして・・卒業証書を手にすると18歳の息子は家を出て、修行の旅へと出かけて行きました。

今から40年も前のご時世です。
その頃の日本食文化は外食産業が盛んになりつつある時代背景があり、特にラーメンは代表的な日本食と言われるほどの人気商品になりましたね・・

息子はそこに目をつけ、東京一と言われるほどのラーメンの人気店へ飛び込み、従業員に採用してもらい修行を始めたのでした。

私はヤンチャ坊主が本当に務まるのか心配で、自分の定休日にはお店の外側から様子を窺いにコッソリと見に行きました・・

釜の前で汗ダクでラーメンを作る、そこには以前のヤンチャさの見えない真剣な息子がいました・・

店の前に丁度良く、電信柱がありましたのでそれを目隠しにして陰で泣きながら見ていました・・

まったく・・親ばかもいいところです!

私の息子は将来必ずや、店を構えて美味しいラーメン屋の主になれるだろうと確信したのでした。

そして1年後、息子は私に真剣な面持ちで言いました。
母さん!  オレは学ぶ事は全て学んだ・・
スープも何もかも作れる・・
ここまで来たら、人様の金儲けに手伝うことはない・・
自分の店を持ちたい・・と・・

私は石の上にも三年と云うでしょ・・
後2年頑張って修行を積みなさい、
ラーメンが作れるだけでは商売は出来ないのだ、経営のこと・・客あしらい・・まだ学ぶ事は沢山あるのだからと・・・

然し、何て事はなく、私は強引な息子の熱意にほだされて若干二十歳になりたての息子に大金を掛けることになったのでした。

ノルか、ソルか、一か八か・・・
出たとこ勝負になると心得ながら・・・
さて、この勝負はどうなるのでしょうか・・・









息子の回想記 1

2023-09-22 17:55:19 | 日記
亡き息子には、無二の親友がおりました。

高校時代の3年間と卒業後も親交は続いておりました。
二人の関係を垣間見てきましたが、親友のF君は精神的に大人で、高校生とは思えない器の大きさを感じる青年でした。
息子のお兄ちゃん的な存在であったと思います・・

そして息子はヤンチャ坊主でしたので親から見ていると、いつも何か仕出かしそうで・・冷や冷やして見ているような感じでしたが、友達は多くいて男女を問わず誰からも好かれる、人間性豊かな魅力的な青年でした。

この二人の共通点は二人共勉強は苦手で先々は商売を志していることでした。
そしてどちらの親も業種は違いますが、お店を構えてお商売や事業をしておりました。
門前の小僧なのでしょうね・・

そして数年後にF君は、親の店を継ぎ店の規模大きくして大発展させました。
結婚もして、4人もお子様を儲けて手堅く商売をして、地元で一番と言われるようなスーパーマーケットにまでにさせたのです。

そして我が息子のヤンチャ坊主は、高校を卒業する前に私に申しました。
母さん!  勉強の嫌いなオレに金かけて大学へ行かせても、4年間遊んでくるだけだよ・・
もし大学へ行かせてくれる資金があるなら、オレは商売の修行をしてくるから
店を出す時にその資金を出して店を持たせてくれないか・・・

私は、息子に常日頃、今時はねっ・・大学の卒業証書がなければ、この学歴社会の日本では食べてはいけない・・
二流でも三流でも良いから大学の門だけは出てきて欲しいと・・・言い聞かせていた。

だから・・唖然としたが、息子の覚悟の言葉は筋の通るものだと感心もした。
このヤンチャ坊主は、もしかしたら何かやれる男かも知れないのかな・・と。

それからが、このヤンチャ息子の男としての人生の幕が上がったのでした・・・


       



泣いて・・泣いて・・

2023-09-21 10:04:59 | 日記

息子が逝って、後3日で早、1か月が過ぎようとしている。
悲しみ、無念さは消えるはずはないが、涙の量は減って来ていた・・・

1日中、涙を流さない日もあるが、突然嗚咽する時もある・・
今朝は嗚咽の日・・理由もないのに息子にただ申し訳なくて、
どうしようもない・・・
泣いて、泣いて、涙が膝に滴り落ちるて濡れるまで泣いて・・・
鼻をかんでいる・・・😭 😭 

人様は、納骨が終われば心が落ち着いて来ると言うが・・・

母の時は心静まるまで3年かかった・・
息子ですもの、
3年は涙して生きていくはずです。😭 😭 
泣くことも供養と言った人もいました。