酸いも甘いも・・・


酸いも甘いも、もっと経験してから、鈍行各駅停車の汽車でゆっくり
行きましょうか・・・

消えた一番星

2023-09-01 20:08:31 | 日記
8月25日・・・
私の心の奥底(おうてい)で輝き続けていた
一番星が永久に消えた・・
58歳6か月9日目の夜のことだった・・

学生時代から成績は良いとは言えない男だった・・
だが、誰にも優しく、礼儀正しく、おちゃめの所もある
心の綺麗な男だった・・

入院中は医師から看護師、そしてお掃除のおばさんにまで
患者としてはあり得ない心を掛けて頂いた・・

息絶える時に私は不覚にも病室から自宅へ帰る車の中だった・・
ケイタイの鳴る音が心臓に突き刺さったかのようだった・・

お母さんですか。。今、Hさんの心臓が止まりました・・・・・・・・
帰路半ば程まで走ってきていた車を急ぎ病院へと引き返してもらった・・

息子が死んだ!  !
さっきまで病室で息子の吐く荒い呼吸の音を聞いていたのに・・

突然涙が吹き出し、号泣を越えた動物のような声で慟哭した・・
身の置き所なく、車の中で自分の体を静止出来ないような
亡我の状態が続いた・・・

母親の骨も拾わずに先に逝ってしまった息子・・
だが、、癌の末期の苦しみからは解放された。。
もう苦しみに歪む息子の顔はそこにはなかった・・

これで良かったのだ、息子は救われたのだ・・と自分に言い聞かせていた、いつまでも・・・いつまでも・・