酸いも甘いも・・・


酸いも甘いも、もっと経験してから、鈍行各駅停車の汽車でゆっくり
行きましょうか・・・

息子の回想記 1

2023-09-22 17:55:19 | 日記
亡き息子には、無二の親友がおりました。

高校時代の3年間と卒業後も親交は続いておりました。
二人の関係を垣間見てきましたが、親友のF君は精神的に大人で、高校生とは思えない器の大きさを感じる青年でした。
息子のお兄ちゃん的な存在であったと思います・・

そして息子はヤンチャ坊主でしたので親から見ていると、いつも何か仕出かしそうで・・冷や冷やして見ているような感じでしたが、友達は多くいて男女を問わず誰からも好かれる、人間性豊かな魅力的な青年でした。

この二人の共通点は二人共勉強は苦手で先々は商売を志していることでした。
そしてどちらの親も業種は違いますが、お店を構えてお商売や事業をしておりました。
門前の小僧なのでしょうね・・

そして数年後にF君は、親の店を継ぎ店の規模大きくして大発展させました。
結婚もして、4人もお子様を儲けて手堅く商売をして、地元で一番と言われるようなスーパーマーケットにまでにさせたのです。

そして我が息子のヤンチャ坊主は、高校を卒業する前に私に申しました。
母さん!  勉強の嫌いなオレに金かけて大学へ行かせても、4年間遊んでくるだけだよ・・
もし大学へ行かせてくれる資金があるなら、オレは商売の修行をしてくるから
店を出す時にその資金を出して店を持たせてくれないか・・・

私は、息子に常日頃、今時はねっ・・大学の卒業証書がなければ、この学歴社会の日本では食べてはいけない・・
二流でも三流でも良いから大学の門だけは出てきて欲しいと・・・言い聞かせていた。

だから・・唖然としたが、息子の覚悟の言葉は筋の通るものだと感心もした。
このヤンチャ坊主は、もしかしたら何かやれる男かも知れないのかな・・と。

それからが、このヤンチャ息子の男としての人生の幕が上がったのでした・・・


       



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