さて。
今日はちょっと方向を変えて、以前mixiの日記に書いた感想を転載してみよう。
以下、ネタバレに溢れているのでご注意を。。。
・La Pianiste (2001) / ピアニスト オフィシャル・サイト
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
いやまぁ別にこんなところでカミング・アウトして明日から mixiでなり職場なりで
奇異なものを観る眼差しを浴びるリスクを 背負うこともないんだけど、まぁそれでも、
明らかに僕の意識は ワルターよりエリカに近い。
便宜上この言葉を使うけど「ノーマル」な彼よりは 「アブノーマル」な彼女に近い。
「望みのシチュエーション」を手紙に託し彼に読ませるも、 何のことはない。
「病気だ」と蔑まされる・・・そうか。 やっぱりあの内容は病気なのか・・・と
変に冷静に納得してみた(笑)
いや、具体的に「そう言う願望がある」ってことを 言いたいんではなくて
(別にあっても良いんだけど) この世で一番下らないことだと信じているのは
「何を持って普通と非普通(ヘンな言葉だ)の線引きを 設けるか?であり
何を持って美と醜を冠するのか?であり」 だと。
まぁ僕の中では。
でもエリカの「普通」はワルターにはそうではなかった。 単にそれだけのことなのだ。
が、逆に「それだけである」からこそ二人の意識の相違は 何の解決も生まなかった。
だってそれが二人の『普通』だったから。
自分を愛していると言うワルターに 「抑圧と制御」を浴びせるエリカ。
何て分かりやすい構図。
自分が母親にされて来たことを相手を変えて実践しているだけなのだ。
で、イキナリその構図を自分に当てはめてみよう。
まぁあまりにプライベートなネタでもあるし晒す勇気もないチキンなのは認めるけど、確かに
「それ」は存在していた。 程度は大したことないかも知れないけど、
手を換え品を換え、「それ」はあったのだ。
幸い「それ」から解放してくれる
音楽と言う名の手段に出会えたおかげで大事(?)に至らずに 今日まで生きて来たと言う訳・・・だ。
閑話休題。
相違する意識が歩み寄りを見せ始めるも、結局拒まれた彼女は (歪みきった形ではあるにしろ)
自分を溺愛してくれる母親に 殆ど襲いかかるように「ママ、愛してるわ」とキスを迫るのだ。
何なんだこれは。どんな愛情の形だ?。どんな屈折振りだ?。
でも、それでもエリカにとってはそれが、ママとその愛情が
「一番確かなもの」だったのか・・・。
あんなにも自分を愛していると言いながら、 受け入れなかった男には
消えてもらうしかなかった。 悔しいからナイフを用意した。
でも無理だった。そんな自分をまた傷つけた。
情けなくて涙が出た。
P.S イザベル・ユペールって「バルスーズ」に出てたのか・・・って
さっき思い出したけど、その監督って ベルトラン・ブリエじゃないか。
んで、ブリエと言えば「Merci la vie」じゃないか?!
ヤバい。忘れてた。これこそ僕の中でも屈指の傑作たる逸品。。。なのだ。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
監督のミヒャエル・ハネケは1942年生まれのドイツ人。哲学、心理学、演劇を学んだ経歴を持ち、
他には1997年に『ファニーゲーム』を監督。
ちなみに本作は 2001年のカンヌ映画祭にて、主演女優賞、主演男優賞、さらには
グランプリを獲得。三冠を達成している。
「これ」がグランプリを獲得する「カンヌ」ってやっぱカッコイイと思う☆
それに比べて「アカデミー」と来たら・・・(笑)
Now Listening : Vision Recreation Newsound / Boredoms
今日はちょっと方向を変えて、以前mixiの日記に書いた感想を転載してみよう。
以下、ネタバレに溢れているのでご注意を。。。
・La Pianiste (2001) / ピアニスト オフィシャル・サイト
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いやまぁ別にこんなところでカミング・アウトして明日から mixiでなり職場なりで
奇異なものを観る眼差しを浴びるリスクを 背負うこともないんだけど、まぁそれでも、
明らかに僕の意識は ワルターよりエリカに近い。
便宜上この言葉を使うけど「ノーマル」な彼よりは 「アブノーマル」な彼女に近い。
「望みのシチュエーション」を手紙に託し彼に読ませるも、 何のことはない。
「病気だ」と蔑まされる・・・そうか。 やっぱりあの内容は病気なのか・・・と
変に冷静に納得してみた(笑)
いや、具体的に「そう言う願望がある」ってことを 言いたいんではなくて
(別にあっても良いんだけど) この世で一番下らないことだと信じているのは
「何を持って普通と非普通(ヘンな言葉だ)の線引きを 設けるか?であり
何を持って美と醜を冠するのか?であり」 だと。
まぁ僕の中では。
でもエリカの「普通」はワルターにはそうではなかった。 単にそれだけのことなのだ。
が、逆に「それだけである」からこそ二人の意識の相違は 何の解決も生まなかった。
だってそれが二人の『普通』だったから。
自分を愛していると言うワルターに 「抑圧と制御」を浴びせるエリカ。
何て分かりやすい構図。
自分が母親にされて来たことを相手を変えて実践しているだけなのだ。
で、イキナリその構図を自分に当てはめてみよう。
まぁあまりにプライベートなネタでもあるし晒す勇気もないチキンなのは認めるけど、確かに
「それ」は存在していた。 程度は大したことないかも知れないけど、
手を換え品を換え、「それ」はあったのだ。
幸い「それ」から解放してくれる
音楽と言う名の手段に出会えたおかげで大事(?)に至らずに 今日まで生きて来たと言う訳・・・だ。
閑話休題。
相違する意識が歩み寄りを見せ始めるも、結局拒まれた彼女は (歪みきった形ではあるにしろ)
自分を溺愛してくれる母親に 殆ど襲いかかるように「ママ、愛してるわ」とキスを迫るのだ。
何なんだこれは。どんな愛情の形だ?。どんな屈折振りだ?。
でも、それでもエリカにとってはそれが、ママとその愛情が
「一番確かなもの」だったのか・・・。
あんなにも自分を愛していると言いながら、 受け入れなかった男には
消えてもらうしかなかった。 悔しいからナイフを用意した。
でも無理だった。そんな自分をまた傷つけた。
情けなくて涙が出た。
P.S イザベル・ユペールって「バルスーズ」に出てたのか・・・って
さっき思い出したけど、その監督って ベルトラン・ブリエじゃないか。
んで、ブリエと言えば「Merci la vie」じゃないか?!
ヤバい。忘れてた。これこそ僕の中でも屈指の傑作たる逸品。。。なのだ。
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監督のミヒャエル・ハネケは1942年生まれのドイツ人。哲学、心理学、演劇を学んだ経歴を持ち、
他には1997年に『ファニーゲーム』を監督。
ちなみに本作は 2001年のカンヌ映画祭にて、主演女優賞、主演男優賞、さらには
グランプリを獲得。三冠を達成している。
「これ」がグランプリを獲得する「カンヌ」ってやっぱカッコイイと思う☆
それに比べて「アカデミー」と来たら・・・(笑)
Now Listening : Vision Recreation Newsound / Boredoms