absolute Ego dance for HDR

美しくて禍々しい世界、を
HDR写真で表現したいと目論んでいるのです。

it's Oh So AUTECHRE。

2005年06月11日 23時48分16秒 | concert
まぁLiveって90分なり2時間なりの 「非日常体験」なワケだけど、悲しいかな
観る回数を重ねるごとに、流石にその非日常感は薄まりはしつつも、
濃さを増す・・・って言う思いは なかなか出来ない。

勿論、今年の○○は前回観た時より良かった!の場合は あるにしても、Liveの
「日常化」の度合いは 個人の蓄積された経験値に比例する。一般的には。

が、んが、Autechreだ。

キャパ1500のハコで、あの空間で約90分。
フロアで隣の人の顔も見えない漆黒の闇の中でLiveするって。有り得ないでしょ。普通。

機材ブースの手元を照らすちっこいライトが2つ。 非常口の明かり。
一度ステージ上でプレイしながら ショーン?ロブ?どちらかがああっ、今
煙草に火ぃ付けたな・・・ってのが分かっただけ。だけ。
あとは真っ暗。

ふぅ・・・・・・・・・・っ。。。

その音のみならず、 こんなところでも僕を突き放してくれる。
近寄り難い存在感を放ってくれる。
何てクソカッコいい人達なんだ。

でね、遂に観た!とか、そんな感情すら抱けず。
じゃあ何なんだ?もう単純明快。
例に漏れず僕の中でも薄まりつつあるこの日常感を、
遥か彼方へ押しやってくれやがった。

基本的には、風圧すら感じる爆風のような音圧のキックの上に、魑魅のような魍魎のような
時に風のような波のような変幻自在な メロディが乗る・・・意外な程にノイジーな印象はなく、
ひたすら 表情豊かな音像が流れてくるカンジ・・・なんだけど、
細かい音色の話し、とか実はもぉ割とどぉでも良いかなと
観ながら感じた。

じゃあどうする?これまた単純。
浸れば良いのだ。
真っ暗闇の中で、何かこの香水もお香も煙草の煙も 明らかに煙草じゃない煙りも入り交じった、
嗅覚脳が蕩けそうな 空間の中で、確かにバキバキに踊っていた人もいたけど、
僕はと言えばそりゃもう、有り得ない阿呆面で 美し過ぎるメロディに時々泣きそうになりながら
時々過呼吸になりながら 目を閉じてこのショボい脳で森羅万象を想いつつ
海中を揺蕩う海藻よろしく“揺れて”いただけ。だけ。

Liveの概念を僕の中で、7光年くらい覆したAutechre。繰り返すけど、
こんなにも引き離されるのに、追わずにはいられない存在。
全く持って手に負えません。

「強烈以上の強烈」を体験した。

P.S 写真はこれ以上シンプルになりようが無いツアーT。

Now Listening : Eureka / Jim O'Rourke

今日のエロ過ぎるGALACTIC FUNK⇒DCPRG@渋谷クアトロ。

2005年06月07日 07時43分36秒 | concert

まぁROVOと所謂スプリット・アルバムなんかも出してるし、イヤでもその存在は・・・と言うか
存在だけは知っていたDATE COURSE PENTAGON ROYAL GARDENですよ。

「mixiお友達」の方から「こんなのありますよー」って教えてもらい⇒ふむん。
音は全く未聴だけど⇒何か臭うし⇒ほとんど勢いでチケ購入。で昨日、
ワンマン@渋谷クアトロへGo!と。

えっとね、向かう途中・・・センター街って面白い。最先端と、古の絶滅したと思われていたものが
共存している。まぁ具体的に言えば、いまやそれも死語であろう
「ガングロ☆ヤマンバメイク・コギャル」の子達・・・にやや違う意味で驚きながら、
やや開演時間を過ぎて到着。

で、ですわ。入った瞬間聴こえてきたのはまるで最早あああっ!
こりゃ"Bitches Brew"ですわ!奥さん。スゲー凄ぇすげー!!!
そっか、こんな音だったのか・・・と、この時点ではそんな印象。何つーか、非常にストイックな
音像追求形?バンド。MCもなくてきっと「音そのもので語る」・・・のノリかな。。。なんて
思っていたら続いては、あれあれあれ!非常にファンキーなサウンドに。

とここで一気にあがる歓声・・・と、まぁ早くも結果から言っちゃうと、Liveの始めと終わりで
こんなにも印象が変わったバンドを観たのは初めて!だと断言。
だって最初のストイックなイメージから、アンコール前のMCときたらそりゃもう
下ネタすら連発ですよ!奥さん(2回目)

てか、リーダー菊池成孔氏、ココとか読めば分かるけど、非常に「考えてらっしゃる方」・・・なんて
そんな身も蓋もない言い方もないけど。
いや、とにもかくにも頭のキレる方との印象。カッコイイわ。

でね、音。これが凄いよ。エロい。エロ過ぎ。腰がくだけるわ☆奥さん(3回目)
ROVOは僕の中では「宙」のイメージなんだけど、DCPRGは「地」でありつつ「混沌」。
さらに時には「宙」も感じさせてくれる、一粒で3度美味しい。これはお得だ。

途中Jimi Hendrixの"Hey Joe"のフレーズを盛り込んだり(あっ、カヴァーしてたのかも・・・)
なーんとなくSteely Danの"Kid Charlemagne"ぽいコード進行でソロ弾いてたり・・・と
きっと知ってる人はニヤリのネタも盛り込みつつ、ちょっと話し戻って、MCではあの
「情熱大陸」の取材カメラが入ってるってな情報も暴露しつつ、
「○○やら××やら(自主規制)の場面まで撮影されました」との素敵に大人げない発言(笑)
でも盛り上がる盛り上がる♪

ホントに丸っきり予備知識持たないで行ったもんだから、DrumsがROVOでも活躍の芳垣氏だって
メンバ紹介で・・・まぁ何と忙しいお方!

アンコールは「天国の構造」なる、変拍子にしてポリリズム全開の聴いてると嗚呼もう
あっちの世界に飛ばされそうな素晴らしい曲+タイトル忘れたけど、ラストに相応しい
Happy全開の曲。

そうそう、音的な話しすれば、テンション・コード、裏打ちリズム、ポリリズムと、
もぉー非常に高度。なのに踊れる!これは凄い。ROCKもJAZZもFUNKも内包・・・いや、
もっとエロく・・・カラミあいまくりの超ゴージャスな音世界。なんせ"ROYAL GARDEN"なんで。

ってことで、あーっ良いもん魅せてもらったってカンジで、
帰り際にキャッチ・フレーズを考えてみた。
じゃあ、"GALACTIC FUNK"で。

次も行くぞ!!

Now Listening : Ashes are Burning / Renaissance

今日のニヤケ捲りスタイリッシュ・ホラー&アクション⇒CONSTANTINE。

2005年06月03日 22時46分51秒 | film
まぁ都合付かなかったりで、ようやく観た「Constantine」
以下ネタバレ満載故、ご注意を。。。

総体的には非常に大好物な世界観にして、この溢れる アイテム類の数々・・・
聖なるショットガンから 純金のメリケンサックから 地獄の聖書まで・・・に個人的には
ニヤケ捲りの、スタイリッシュ・ホラー&アクション。

信仰としてのキリスト教への思いはほぼ皆無に近い僕だけど、
学問、雑学としての対象となると一転興味深いものへと 変貌する。
言い換えればそれだけ魅力的な世界観、教義、歴史、思想・・・ それら「知りたくなる欲求」を
満たしてくれる要素に 満ち溢れているとも言える。

ストーリーはもう何回か観ないときっと全体を理解するのは 困難かと・・・だって
用語やら背景やらを(観ながら)その都度 詮索してたら、それこそ
楽しむ余裕すらないくらいに 次々と情報が溢れて来るし。
細かい所はDVDを買って観直してくれって?ってな
穿った発想すら抱いてしまったくらいで。
とか言いながら既に購入欲が沸々と沸いてはいるんだけど(笑)

良く言われるけど、キアヌ・リーブスが カッコ悪いのがイイ(笑)
いや、今までがカッコ良過ぎただけなんだけど。
15歳から一日30本の喫煙で実は末期の肺ガンにして一度は
(カソリックの教義では最も重罪である)自殺を試みた男・・・ なもんだから地獄への流刑の危機を
逃れるため、徘徊する 悪魔のハーフ・ブリードを地獄へ送り返す・・・せっせと(笑)
ん~この設定だけで既に堪らん☆

さらに堪らんのが鬼才デレク・ジャーマンの映画を 80年代から彩って来たそう!あの方、
ティルダ・スウィントン
この人から発せられる高潔にして同時に悲壮を感じるオーラが、僕は大好きで。
きっと世界一好きな40代(笑)。
スーツ姿のガブリエル・・・その発想と具現に萌えた。

ラスト、天国へ召されるジョン(コンスタンティン)の 腫瘍を取り除き、
人間界へ引き止めたサタンの執念などは確かに面白かったし、エンドクレジット後のシーンなど
明らかに「次」を匂わせているのも興味深いけど、惜しむらくは
あくまでスタイリッシュ&クールにこだわり過ぎたせいか「アツさ」や「盛り上がり」が
少々物足りなかった点かと。

まぁ派手にやれば良いってもんでもないけど、全体を通すと「盛り上がるエピソード」の
連結形になってしまっていた気が・・・する。いや、その手法が「向いている作品か否か?」って言う
話しではあるし、逆に、その手法だったからこそ印象深い作品になっていたとも言える。
まぁこの監督、フランシス・ローレンス。
何とこれが映画デヴュー作らしいんで、作風もどんどん 変化して行くかもしれない。

大満足には今一歩かもしれないけど、好きor嫌いで言えば
大好きな作品だった。

Now Listening :Vespertine / Bj?rk