○ 不分別表示をなくす、ことはできるか
阿南委員)不分別表示がいらないと、中下さんが言ったが、この議論は必要ないと思う。そのためにパパイヤだけ法制度の改変までが必要なのか。不分別表示をできるだけなくしていくということは可能なのだろうか。
相本課長)IPハンドリングを義務付けることはできないので、結果として不分別表示しかない。そういうものが不十分だということであれば、対応できない、不分別の表示自体は必要である。
森委員)不分別か否かは重要ではない案件だと思う。農家が同じトラックでやろうよといった場合、こっちは分別、そっちは不分別とせず、初めから分けていないということがあってもおかしくない選択。だからこそ不分別があるべき。不分別表示をなくすべきではなく、そういうものは世の中にはいっぱいある。生産者側に、コストの面で選択する考え方がある。
山浦委員)今の森委員の意見は反対。消費者には選択権がある。そういう現場をなくしていくということ。選択できるものに変えていくものが表示制度で、その点は森委員に反対。
青柳委員)私も消費者の立場から立てば、不分別の表示は否と思う。ただ、現状からみれば、100%実行できるかどうか。流通業も難しいと言っている。全部きれいにして実行していくのであれば、不分別のものを低減してくという方向性は必要だが、今の時点でなくすのは難しい。
鬼武委員)私も遺伝子組み換えの表示で、前々から不分別という表示はわかりにくいということは理解できる。ただ、全体の表示制度の枠組みから考えると、不分別表示をなくす、というルールは、パパイヤだから変えるというのは、拙速ではないか。もう少し時間をかけてやればいい。パパイヤは実際にフィリピン産が多い。現在、ハワイ産のパパイヤがどのくらい流通しているのか、実際には遺伝子組み換えのパパイヤは出てこないかもしれない。3年後か5年後で適切でなければ、見直せばいい。実際に入ってきていないわけで、ここで不分別はダメという議論は、実態として出た段階で判断したらいい。
中下委員)遺伝子組み換え不分別はなくしていく。この際、ここで変えていくべきではないかと思っている。遺伝子組み換えというのを表示するのなら、敬遠すれば、不分別という表示になってしまう。遺伝子組み換えなのに不分別という表示ができてしまうのなら、罰則があるのか、考えられているのかどうか。不分別表示を今後も認めていくのかどうか。
田島部会長)遺伝子組み換えの表示では、不分別は既に認められているわけであるから難しい。
中下委員)これは生の状態でやるわけですから、今までとは違う、確かにパパイヤだけ違うというのは大変かもしれないが、方向転換をしていく必要があるのではないかと思う。
相本課長)IPハンドリンの説明が不十分だった。今後厚生労働省の認可がされれば、GM、不分別、nonGMの三つが入ってくる、補足させてもらう
立石委員)最終的には個別識別しかない。IPハンドリングされた時点で、個別識別をする。そういった義務付けすれば、最後までコンタミするかどうか、追っかけられる。個別識別を義務化できるかどうかが大きなポイント。
田島部会長)難しい。
栗山委員)個別ハンドリングができるのであれば、その方法を考えてみるのは、いいのではないか。それがすごく難しいのか。IPハンドリングの難しさについて、消費者に安心、安全のための食を届けるためにシーソーした結果でも、それほど難しいことなのか。
田島部会長)どなたか意見ありますか。私は難しいと思う
栗山委員)難しいこととは思っている。これが生のものであり、最初のものであり、次々いろんなことがあるが、パパイヤのような大きなものでは、できるのではないか、私の提案は簡単だからやれというのではなく、消費者の選択の権利を守るために、バランスの上でいかがでしょうかと申し上げている。
立石委員)青果物の場合、商品化、生産者団体が様々なことをしている、個別識別について有機農業では一個一個シールを付けている。どの段階でやるのか、コストさえかければできる。
消費者庁)国内で生産するものについては、IPハンドリングをしているが、外国の農家は、IPハンドリングをしてもらえるのかどうかということもある。今は輸入を認めないということで、IPハンドリングをしたものが出てきている。今後遺伝子組み換えの流通が出てくるとなると、実際は不分別ものがこれから出てくる。そういう不分別ものについて輸入は認める、認めないのは大きな問題。何らかの形で影響を消費者に与えるのであれば、パパイヤだけでなく、適正な表示ということを早急に検討していく必要がある。不分別という表示は残さざるを得ないと消費者庁では考えている。
鬼武委員)混乱してきました。ハワイ産は、量は少ないですよね、世界からみて。今入ってきているハワイ産パパイヤは5%以下として確認されているものですよね。それが今の価格とコストで入ってきている。それでも不分別で増えると思うのですか。
消費者庁)増えるのかどうかは、需要もあるし、わからない。
鬼武委員)さっきは増えるといった。今は入ってきているのは非組み換えだけど、消費者庁はGMが入ってくると言っている。でも増えるかどうか、わからない。
相本課長)2008年、889トンのNon―gmが入ってきて、今、ハワイは74%がGMなのだから、入ってくる可能性があるということです。
中下委員)どういうルール付けをして、輸入をするのかということ。ちゃんとIPハンドリングをして、遺伝子組み換え不分別という表示をなくしていこうという戦略でいくのなら、パパイヤは個別識別をしやすい事例。だからパパイヤはトレサビをちゃんとして、不分別をなくしていくという戦略が必要。そうしないと不分別のものが増えていく懸念がある。
迫委員)消費者庁に確認させてほしい。安全性の問題があったからこれまでは輸入できなかった。今は、表示制度ができないから輸入できないということか。
相本課長)これまでの議論をまとめると、まず昨年7月に食品安全委員会で、安全性評価を確認した。次にリスク管理を行う厚生労働省の輸入判断は、消費者とはリンクがないので、表示の義務付けがあってもなくても輸入はされることになる。
阿久澤委員)不分別という選択もあっていい。「組換え」「組み換えでない」でもなくて、「不分別」という選択があってもいい。
山浦委員)中下委員の意見に賛成。消費者庁でも今年度後半から遺伝子組み換え食品の表示の議論が始まる。現在、市場で遺伝子組み換えの豆腐や商品を見たことがない。不分別の表示がもたらしたものである。比較的IPハンドリングがしやすいものから、遺伝子組み換えのきっかけを見直すために、パパイヤを例にして始めるということが、今、私たちに問われているのではないか。
田島部会長)様々な意見が出てきました。整理すれば、食品安全委員会では安全性の議論がすんでいる、厚生労働省の輸入判断は、表示の義務はリンクしないという、そうなると表示について遅きに失することがないよう、本日、議論の内容で決めてパブリックコメントで進めさせて頂くということでよいでしょうか。(間あり)それでは、今後の手順について、よろしくお願いします。
相本課長)田島部会長からご発言あったように、このまま原案のままでパブコメ、WTO通報を経て、進めます。
宗林委員)加工食品の分析結果と経過についてはご報告してほしい。
田島部会長)消費者庁に今後の報告をお願いします。
阿南委員)不分別表示がいらないと、中下さんが言ったが、この議論は必要ないと思う。そのためにパパイヤだけ法制度の改変までが必要なのか。不分別表示をできるだけなくしていくということは可能なのだろうか。
相本課長)IPハンドリングを義務付けることはできないので、結果として不分別表示しかない。そういうものが不十分だということであれば、対応できない、不分別の表示自体は必要である。
森委員)不分別か否かは重要ではない案件だと思う。農家が同じトラックでやろうよといった場合、こっちは分別、そっちは不分別とせず、初めから分けていないということがあってもおかしくない選択。だからこそ不分別があるべき。不分別表示をなくすべきではなく、そういうものは世の中にはいっぱいある。生産者側に、コストの面で選択する考え方がある。
山浦委員)今の森委員の意見は反対。消費者には選択権がある。そういう現場をなくしていくということ。選択できるものに変えていくものが表示制度で、その点は森委員に反対。
青柳委員)私も消費者の立場から立てば、不分別の表示は否と思う。ただ、現状からみれば、100%実行できるかどうか。流通業も難しいと言っている。全部きれいにして実行していくのであれば、不分別のものを低減してくという方向性は必要だが、今の時点でなくすのは難しい。
鬼武委員)私も遺伝子組み換えの表示で、前々から不分別という表示はわかりにくいということは理解できる。ただ、全体の表示制度の枠組みから考えると、不分別表示をなくす、というルールは、パパイヤだから変えるというのは、拙速ではないか。もう少し時間をかけてやればいい。パパイヤは実際にフィリピン産が多い。現在、ハワイ産のパパイヤがどのくらい流通しているのか、実際には遺伝子組み換えのパパイヤは出てこないかもしれない。3年後か5年後で適切でなければ、見直せばいい。実際に入ってきていないわけで、ここで不分別はダメという議論は、実態として出た段階で判断したらいい。
中下委員)遺伝子組み換え不分別はなくしていく。この際、ここで変えていくべきではないかと思っている。遺伝子組み換えというのを表示するのなら、敬遠すれば、不分別という表示になってしまう。遺伝子組み換えなのに不分別という表示ができてしまうのなら、罰則があるのか、考えられているのかどうか。不分別表示を今後も認めていくのかどうか。
田島部会長)遺伝子組み換えの表示では、不分別は既に認められているわけであるから難しい。
中下委員)これは生の状態でやるわけですから、今までとは違う、確かにパパイヤだけ違うというのは大変かもしれないが、方向転換をしていく必要があるのではないかと思う。
相本課長)IPハンドリンの説明が不十分だった。今後厚生労働省の認可がされれば、GM、不分別、nonGMの三つが入ってくる、補足させてもらう
立石委員)最終的には個別識別しかない。IPハンドリングされた時点で、個別識別をする。そういった義務付けすれば、最後までコンタミするかどうか、追っかけられる。個別識別を義務化できるかどうかが大きなポイント。
田島部会長)難しい。
栗山委員)個別ハンドリングができるのであれば、その方法を考えてみるのは、いいのではないか。それがすごく難しいのか。IPハンドリングの難しさについて、消費者に安心、安全のための食を届けるためにシーソーした結果でも、それほど難しいことなのか。
田島部会長)どなたか意見ありますか。私は難しいと思う
栗山委員)難しいこととは思っている。これが生のものであり、最初のものであり、次々いろんなことがあるが、パパイヤのような大きなものでは、できるのではないか、私の提案は簡単だからやれというのではなく、消費者の選択の権利を守るために、バランスの上でいかがでしょうかと申し上げている。
立石委員)青果物の場合、商品化、生産者団体が様々なことをしている、個別識別について有機農業では一個一個シールを付けている。どの段階でやるのか、コストさえかければできる。
消費者庁)国内で生産するものについては、IPハンドリングをしているが、外国の農家は、IPハンドリングをしてもらえるのかどうかということもある。今は輸入を認めないということで、IPハンドリングをしたものが出てきている。今後遺伝子組み換えの流通が出てくるとなると、実際は不分別ものがこれから出てくる。そういう不分別ものについて輸入は認める、認めないのは大きな問題。何らかの形で影響を消費者に与えるのであれば、パパイヤだけでなく、適正な表示ということを早急に検討していく必要がある。不分別という表示は残さざるを得ないと消費者庁では考えている。
鬼武委員)混乱してきました。ハワイ産は、量は少ないですよね、世界からみて。今入ってきているハワイ産パパイヤは5%以下として確認されているものですよね。それが今の価格とコストで入ってきている。それでも不分別で増えると思うのですか。
消費者庁)増えるのかどうかは、需要もあるし、わからない。
鬼武委員)さっきは増えるといった。今は入ってきているのは非組み換えだけど、消費者庁はGMが入ってくると言っている。でも増えるかどうか、わからない。
相本課長)2008年、889トンのNon―gmが入ってきて、今、ハワイは74%がGMなのだから、入ってくる可能性があるということです。
中下委員)どういうルール付けをして、輸入をするのかということ。ちゃんとIPハンドリングをして、遺伝子組み換え不分別という表示をなくしていこうという戦略でいくのなら、パパイヤは個別識別をしやすい事例。だからパパイヤはトレサビをちゃんとして、不分別をなくしていくという戦略が必要。そうしないと不分別のものが増えていく懸念がある。
迫委員)消費者庁に確認させてほしい。安全性の問題があったからこれまでは輸入できなかった。今は、表示制度ができないから輸入できないということか。
相本課長)これまでの議論をまとめると、まず昨年7月に食品安全委員会で、安全性評価を確認した。次にリスク管理を行う厚生労働省の輸入判断は、消費者とはリンクがないので、表示の義務付けがあってもなくても輸入はされることになる。
阿久澤委員)不分別という選択もあっていい。「組換え」「組み換えでない」でもなくて、「不分別」という選択があってもいい。
山浦委員)中下委員の意見に賛成。消費者庁でも今年度後半から遺伝子組み換え食品の表示の議論が始まる。現在、市場で遺伝子組み換えの豆腐や商品を見たことがない。不分別の表示がもたらしたものである。比較的IPハンドリングがしやすいものから、遺伝子組み換えのきっかけを見直すために、パパイヤを例にして始めるということが、今、私たちに問われているのではないか。
田島部会長)様々な意見が出てきました。整理すれば、食品安全委員会では安全性の議論がすんでいる、厚生労働省の輸入判断は、表示の義務はリンクしないという、そうなると表示について遅きに失することがないよう、本日、議論の内容で決めてパブリックコメントで進めさせて頂くということでよいでしょうか。(間あり)それでは、今後の手順について、よろしくお願いします。
相本課長)田島部会長からご発言あったように、このまま原案のままでパブコメ、WTO通報を経て、進めます。
宗林委員)加工食品の分析結果と経過についてはご報告してほしい。
田島部会長)消費者庁に今後の報告をお願いします。
>市場で遺伝子組み換えの豆腐や商品を見たことがない。不分別の表示がもたらしたものである。
これは違いますね、不分別の商品も見た事がない。不分別の表示は残し、組換えでない表示を禁止すれば、わかりやすく選択しやすくなります。現実を知らない人たちの議論と言う感じですね。