食品安全委員会の委員人事で渦中の人となった吉川泰弘・東京大学大学院教授に今月はじめ、3時間近くインタビューした。
その内容を、先週水曜日から日経BPの「Food Science 食の機能と安全」で計4回にわたって掲載した。
編集部のご好意で、掲載1週間後には無料で読めるようにしていただいた。現在、第1回が無料で読める。これを機会に、Food Scienceの有料読者に、という方がいてくださると嬉しい。月額500円だ。
計4回の記事は、特別寄稿からご覧いただきたい。
吉川先生の発言の細かい部分で賛否はあっても、科学的な事実に基づき判断したいという姿勢にウソはない、ということは分かっていただけると思う。
民主党は27日にマニフェストを発表した。その中の「食の安全・安心を確保する」という項目に、下記のような文章があった。
「BSE対策としての全頭検査に対する国庫補助を復活し、また輸入牛肉の条件違反があった場合には、輸入の全面禁止等直ちに対応する」
慄然としているのは私だけだろうか。
私は、吉川先生のインタビュー記事の第2回目の最後に、コメントとして以下のように書いている。
現在のBSE検査では若齢牛のプリオン検出は難しいというのは、極めて単純な科学的事実である。全頭検査は、BSE問題に対応した“ふり”をするための措置、つまりポーズであり、それに中央や地方の政治家が乗った。もう一つ、消費者団体の一部も、活動しているふりをするためか、「全頭検査」を強行に主張し、今も主張し続けている。そして、リスク管理機関はおそらく、全頭検査の無意味さを十分に分かっていたはずだが、その流れに逆らえなかった。
その結果、今もまったく無駄な全頭検査が自治体の負担によって続けられている。私たちの税金も意味のない検査に使われていることに、多くの消費者は気付いていない。
さて、自民党が31日に発表するというマニフェストは、どのような内容なのか。しっかりとみていかねば、と思う。
その内容を、先週水曜日から日経BPの「Food Science 食の機能と安全」で計4回にわたって掲載した。
編集部のご好意で、掲載1週間後には無料で読めるようにしていただいた。現在、第1回が無料で読める。これを機会に、Food Scienceの有料読者に、という方がいてくださると嬉しい。月額500円だ。
計4回の記事は、特別寄稿からご覧いただきたい。
吉川先生の発言の細かい部分で賛否はあっても、科学的な事実に基づき判断したいという姿勢にウソはない、ということは分かっていただけると思う。
民主党は27日にマニフェストを発表した。その中の「食の安全・安心を確保する」という項目に、下記のような文章があった。
「BSE対策としての全頭検査に対する国庫補助を復活し、また輸入牛肉の条件違反があった場合には、輸入の全面禁止等直ちに対応する」
慄然としているのは私だけだろうか。
私は、吉川先生のインタビュー記事の第2回目の最後に、コメントとして以下のように書いている。
現在のBSE検査では若齢牛のプリオン検出は難しいというのは、極めて単純な科学的事実である。全頭検査は、BSE問題に対応した“ふり”をするための措置、つまりポーズであり、それに中央や地方の政治家が乗った。もう一つ、消費者団体の一部も、活動しているふりをするためか、「全頭検査」を強行に主張し、今も主張し続けている。そして、リスク管理機関はおそらく、全頭検査の無意味さを十分に分かっていたはずだが、その流れに逆らえなかった。
その結果、今もまったく無駄な全頭検査が自治体の負担によって続けられている。私たちの税金も意味のない検査に使われていることに、多くの消費者は気付いていない。
さて、自民党が31日に発表するというマニフェストは、どのような内容なのか。しっかりとみていかねば、と思う。