食品安全委員会の委員に吉川泰弘・東京大学教授を任命する人事が、参議院で不同意となったことを、6月21日付で取り上げた。
この問題に対して、日本学術会議が今日6月30日、「食品安全のための科学に関する会長談話」を発表。このページから読める。下記のような書き出しで、説明している。
科学者が直接責任を問われるのは、故意に不正行為(ねつ造、改ざん、盗用など)を行った場合と科学的判断を誤った場合などですが、問題にされた事例はそのいずれにも当てはまりません。この出来事の根底には、「安全のための科学」に対する重大な誤解があると考えられますので、国民の皆様に正しいご理解をいただきたいと考え、談話を発表することにしました。
ぜひ、全文を読んでください。
この問題に対して、日本学術会議が今日6月30日、「食品安全のための科学に関する会長談話」を発表。このページから読める。下記のような書き出しで、説明している。
科学者が直接責任を問われるのは、故意に不正行為(ねつ造、改ざん、盗用など)を行った場合と科学的判断を誤った場合などですが、問題にされた事例はそのいずれにも当てはまりません。この出来事の根底には、「安全のための科学」に対する重大な誤解があると考えられますので、国民の皆様に正しいご理解をいただきたいと考え、談話を発表することにしました。
ぜひ、全文を読んでください。
平成15年に食品安全基本法できて「食の安全」への新たな取り組みとしてリスク分析手法が導入され、食品安全委員会が設立されて6年たつといっても、今回の人事問題にも見られるように、科学に基づくリスク評価が十分に正しく理解されているとは言い難いのは、報道の少なさにも原因があるのではないでしょうか。食品安全委員会関係者のご努力で、広報活動等は年々良くなってきていると思いますが、時折正しく伝わっていないようなので、気の毒に思うときもありますね。
「責任を問われた」というが、いったい何の責任なのかということを追求しなくてはならないはずだと思う。
とっくの昔に破産した科学の中立性にしがみつくのはもういい加減にしたらどうだろう。