断頭のアルカンジュ 全5巻
作画、メイジメロウ
原作、花林ソラ
フランス革命のサン=ジュストの歴史漫画。
フランス革命のサン=ジュストの歴史漫画。
昨日と連日の歴史物ですが
こちらは美貌の男性サン=ジュストが主人公。
よかれと思い妹マリーを嫁がせた相手が最低で
貴族に初夜を売られてしまい
マリーは逃げ出しますが精神を病んでしまい
目は開いてても虚ろで何も喋ってくれなく
なってしまいます。
復讐しようと決意するサン=ジュストを
ジャンは止めきれずに手伝うことに。
復讐を果たせばマリーは元に戻ると思ってた
サン=ジュストですが、戻ってくれない。
これは貴族社会が悪だからだと思い
フランス国を壊そう→国王を殺そう
という思考になります。
なぜなら国王は『朕は国家なり』
と言ってるから、
フランス国=国王ということだそうです。
しかし、
暗殺するのではなく“処刑”しなければと思い
策を練ろうとします。
そして、マリーアントワネットも標的に。
ロペスピエールは国王に会ってみれば
サン=ジュストの気持ちは変わると信じて
会わせますが、火に油を注ぐ結果に。
処刑なんて まだるっこしいことしてられないと
勢いで暗殺を試みますが失敗。
銃はバレてても姿は見られてなかったことを
利用して、ジャンが身代わりで自白します。
ジャンが そんなことをしてるとは知らない
サン=ジュストは処刑されたジャンを見て
壊れてしまいます。
処刑前にジャンに会っていたロペスピエールは
ジャンの頼みだからとサン=ジュストを
そばに置いて見守るというか見張ります。
しかし、サン=ジュストは完全に闇堕ち。
躊躇いなく陰で人々を誘導して
革命へと民衆を動かしていきます。
そして、フェルセンを言葉巧みに誘導し
マリーアントワネットが亡命しなければと
思うように仕向けて、
その馬車がゆっくりしか進まないようにし
捕まりやすくします。
そして、捕まった国王一家。
ルイ16世を処刑するかしないか議論の場で
サン=ジュストは初めて表舞台に出ます。
その美貌と演説で惹きつけて
ルイ16世の処刑が決まります。
ルイ16世が処刑されても
マリーは回復しません。
マリーに自分がいかに血塗られたか懺悔し
最後までやりきる覚悟をするサン=ジュスト。
最後の標的マリーアントワネット、
マリーアントワネットの方も
サン=ジュストへの復讐を目論見ますが
敗れたマリーアントワネットも
断頭台に送ります。
その後、
ロペスピエールは忙しさのあまり壊れていき
自分の正義に反するものを
次々と断頭台に送っていくことに。
それにより恨みを買った
ロペスピエールとサン=ジュスト。
サン=ジュストは起死回生を狙い演説しようと
試みますが、妹の姿が見えて演説をやめ
断頭台に立つことにします。
そして処刑の時、
妹も命を断とうとしてることに気づき
生きるようにと願います。
ロペスピエールとサン=ジュストを
処刑したにも関わらず、
ロペスピエールの時の方が良かったなどと
噂する民衆たち。
マリーはサン=ジュストのためにも
生きていこうと決意していました。
そして、
ナポレオンによって革命は終了するのでした。
おしまい。
歴史モノは史実があるので
結末は変わらないのが辛いとこですね。
しかも、世界史に疎い私でも
結末を知っているので
どうやってそこに辿り着いてしまうのか
胸が痛いよーとなりながらも
没入感がスゴくて読んでしまいました。
もっと美貌頼りでいってほしいと思うぐらい
メイジメロウ先生のサン=ジュスト様が
美しすぎる!
眼福なんだけど、それが切なかったです。
最後まで ありがとうございました。