●今日、やっと見てきました。『Always 続・三丁目の夕日』
「三丁目、一枚。」....これでチケットを買いました。タイトル長いんだもの。
●大ヒット上映中。超ロングランの予感。
今さら、この作品の中身を云々する気はもうとうゴザイマセン。
ひらすら泣いて参りました。
とにかく、前作を劇場で観て、泣いて、....テレビのオンエアを見て、また泣いて....。
今日、不覚にも、冒頭(正確にはゴジラの後)タイトルが出てきただけで、泣いてしまっておりました。あの全編に流れる音楽が、どうも涙腺を緩めるスイッチになっているようです。
大判のハンカチは用意して行きましたが、途中、グシュグシュ状態がすさまじくなってきて、こんなことなら、サングラスでも持ってくれば良かったなあ、などと....。
佳境に入って、目頭どころか、鼻の奥までチンチン痛くなってくるに至っては、マスク、マスクがなければ外に出られないぞと、思いつつの...2時間20分。
上映が終わって、ゾロゾロと席を立つ観客の中、携帯の時計をチェックして「あら、長い映画だったのね」と誰かが言ったひとこと。あの言葉がすべてです。
2時間20分。退屈する瞬間がまるでありませんでした。
昨日の“置き薬”と言い、今日の映画といい、昭和という時代の、あの“あったかさ”はいったい何でしょうね。
戦争が、人の廻りにある垣根みたいなものまで、ぜ~んぶ壊してしまったのかしら。
物質的にはみんなが一様に貧しかった時代。寄り添わないと、生きて行けなかった。だから、寄り添って生きていた。こんな映画を見ると、しみじみと思いますねえ。何がプライバシーだ。何が個人情報保護法だ!中途半端に豊かな国になりやがって.....。
●ところで、この映画の冒頭に“ROBOT”という文字を見つけて、エッ!と思ったんです。
(この作品を製作プロデュースしている会社だそうですが。)
私にとっては、「あの、ROBOT...?」という印象なんです。
ある時期私の所にも配信されていた、某ウエブマガシン。その中には短編ながら素晴らしいアニメーションが数多く紹介されておりました。
中でも、私が、目を奪われて、すっかりとりこになってしまった絵があるのですが、それを作ったのがこの集団、ROBOTでした。
「そうか、“三丁目”のこのとんでもないCGの技術は、彼らの手によるものなのか。」
●未体験の方、気持に余裕のある時に、こちらもご覧になってみませんか?『或る旅人の日記』
しかし本当に、東京でもあんな暖かさがあったのに(子供の頃は本当に隣近所が身近でしたね)、今ではこんな辺鄙な場所でも物騒な事件が起こり、なんとなく皆が何かを隠しているようで、顔は笑っていても懐には誰も入れない、という空気が感じられます。時代のせいもあるけれど、世代交代して、新しい人たちが作る空気がそうなっているような気がします。まあ自分もその一人なのですが、もうちょっと他人に対するおおらかさみたいなものがあってもいいのにな~、と思います。
ハンカチもって。
今にして思えば私達戦後生まれの世代は本当に幸せな時代を過ごしてきたんだと思います。
前のお手玉といい、時間が倍くらいあったような日々を何の心配もなくくったくなく遊び新しいものが生まれるたびに驚きを感じてきた時代でした。
いまや、便利で豊かであふれるくらいのものに囲まれながら窮屈な時代だとためいきが出ます。
まだまだやるんじゃないですかねえ。いつもはガラガラの田舎のシネコンが、結構混んでましたもの。劇場で見れなければ、DVDでもよし...ですよ。この手の映画は、それでも充分に伝わります。
こきりこさん。
そうですね。私も、ひょっとしてあの時代に育ったのは、とても幸せなことだったのかもしれないなと思うことがあります。
人間って、ちょっと不自由なくらいが、健全でいられるのかもしれません。
なにしろ“三丁目の人たち”というのが、あまりにもデキスギなのでねえ。あの時代のすべてが、バラ色だったように錯覚してしまいがちですけど、それは違う。そこんとこは自覚しておかないと..と思います。
都会の人が、“トッポン便所”が、いかなるものかも知らないままに、田舎暮らしに憧れる...みたいな..ね。
でもさ、確かに開けっぴろげで、おおらかでした。あの時代の風景には、必ず、お母さんがまん中にいて、それにまとわりつく子どもたちの絵面があったもの。その奥に、おやじ....だね。何度も言うけど、みんな貧しかったよ。
その後の50年で、みんな物質的には豊かになったらしいんだけど、その小賢しい私物を守るために、またぞろ廻りに塀や囲いを作り始めてしまったんですね。
ボケたばあちゃんを、おおらかにご近所みんなで見守った時代は終わって、何かあると、国のせい、政府のせいにしてしまってる。おせっかいおばさんもいない。子どもを叱る、ガンコじいさんもいない。いや、そうじゃない。いるんだけど、知らないだけなんですよ、きっと。つまり、自分自身も、囲いの中から出ていないってこと..ですかね。
一っ所に根を張って生きて行こうと思ったら、ご近所さんって、大切だと思います。
こういう完成度の高い作品は、別に筋立てなんて
凝って無くてもいいっていうか ノスタルジックな感じだけで、
もう もってかれちゃうっていうか...。
浸っている感じが 堪りませんね。
きめの細かい良く出来た作品だと思います。
冒頭のゴジラも最高だし...
えっ? もちろん 洟すすりながら観ましたとも。
ふりかけ屋さんはもろに通して泣いた?ですね。私もあちらこちらの場面で。いいもんはいい・・・ですね。
みんな貧しい時代に育ってもあたたかさは誰もが持っていたように思いますね。いい子供時代を送ったということですね。感謝感謝・・・。
ここんとこ、興行的にも、日本映画が洋画を抜いたということですし、結構なことでございます。 ホント、ホント。
お涙頂戴だの、なんだのと、言う奴がいたら言わせてやりましょ。こういう世界は、“浸ったもん勝ち”ですよね~~!
あのゴジラのシーンは、“前作が当たった”からこそ作ることが出来たシーンじゃないかしら....なんて。(笑)だって、ものすごく贅沢な“ツカミ”ですよ、アレ!
dreamさん
実はね、dreamさんとこにおじゃました時に、この映画を見て来たっていう記事を読ませて頂いて、がまんできなくなって、出かけたんですよ。
そしたら、水曜日はレディスデーだとかで、1000円で見ることができまして...。イエイ!
確かに人によって、泣く場面はそれぞれでしょうね。そう考えるだけでも、スゴイ映画ですよ。
皆さんの感動が間違っていないということを確認できました。
絶滅の危惧種みたいな昭和三十年代のノスタルジーーですナ。
何とか復活させられないモンでしょうかね。
人情だけでも・・・・・・・・・!!
訳もなくジンジンと胸にせまる映画ですよね。
>何とか復活させられないモンでしょうかね。
人情だけでも・・・・・・・・・!!
私ね、これからの超高齢化社会を支えるのは、増税でも介護保険でもなく(それも必要ですが)“ご近所つきあい”だと思ってるんですよ。長い間、日本人が忘れていた近所どおしの“小さなおせっかい”。みんなが、少しづつ、できる範囲のおせっかいをやき合う。これだと思うんですけどねえ....。
あ、それが、「人情」ってやつ....ですか。
どこの家も、垣根がヤケニ高いんですよ。
個人情報保護法とか、垣根を高くしてしまう法律もわんさかですしね!!!
どうしましょ???
でもね、wasabyさん。
最近ちょっと感じるんですけど、おおかたの人たちは、自分が作ったはずの高い塀に、へきえきしている風でもあるんですよねえ。ほんとは、寂しくて仕方がないんですよ。人恋しいんですよ。カッコつけて生きるのにウンザリしている様子なんですよ。.....少しづつでも、身近な所からおつき合いの輪を広げて行けば、ちょっとは変わるんじゃないかなって、思う時もあるんです。
wasaby父さん。町会の活動、頑張ってくださいね。
あれだって、近所付き合いの、良いきっかけになると思うんです。