母は、外での仕事が好きな人です。
植木の手入れや、畑仕事。
料理はイマイチだけれど、掃除、洗濯は、まめにこなしました。
趣味は“パチンコ”と“ゲートボール”と“草むしり”。
そう豪語した時期もありました。
94才。.....どれも、できなくなりました。
毎日、「車にのせて。」と哀願しては、そのあたりを一巡りすることが唯一の楽しみ。
それだって、お昼近くにならなければ、娘はお神輿を上げてくれません。
今日、母は、朝の8時に「車にのせて....。」と言い出しました。
できない相談ではありませんが、お楽しみが早く終わると、午後からが、長くて長くて....。
へたをすると、またぞろ、出かけなければならなくなってしまいます。
何か、時間をつぶすものはないかしら。
何年か前、100円ショップで見つけた子供用のドリルを引っぱり出してみました。
32+15= 58+5=
小学2年生の算数の問題です。
母は、黙々と解いていました。
ほとんど100点満点でした。
「すごい、すごい。」
はなまるを書いてやりました。
車で一周、お安い御用ではありませんか
それが今となっては唯一の趣味、
うんと味わってもらいましょう
ふりかけ屋さんも車の安全運転に心がけて
精一杯尽くしてあげてください
算数も好いですが、外がお好きなんでしょう
デイに行かない日は、連日1~2時間は走っています。
ただただ、窓の外を見ているのが楽しいようです。
だけど、家に戻ると、それはそれで疲れているのでしょう、布団の潜り込むことも少なくありません。
遠出は無理ですね。
猫の額ほどの庭でも、好き勝手にいじっていた時代もありました。あの頃までは、母も自分で楽しみを見つけることができていたんですが....。
年をとるということは、せつないものですね。
さぞかし お喜びになったことでしょう。
それに、褒められるって とっても嬉しいし励みになります。
塗り絵とか迷路も楽しいかもしれませんね
でもあんまりレベル高いことすると要介護度が下がったりして・・・・(笑)
マルつけのときに、花丸スタンプやシールを貼るのはいかがでしょう?
末っ子、2年生なんですが、学校で花丸をもらうときに花に顔が書いてあるとか、葉っぱがついているとかでグレードアップするんだそうです。それがとってもうれしいらしくて・・・・。
その時は、まんざらでもない笑顔を見せてくれましたけど、悲しいかな、その感覚が持続しないのが、認知症なんです。
時間が経つと、目の前にドリルがあっても、それが何なのか解らないんです。興味すら湧かない。開いてみることもしない。
何ごとにつけても、そうなんです。
お膳立てをぜ~んぶやってあげて、その気にさせて......。
それより車に乗って走っていたい!(笑)
shizuatmさん。
簡単に解ける問題でなければいけないようです。
以前、母が手こずっている問題を、説明してあげようとしたら、「頭がおかしい」と言い出して、実際、体調不良に陥ったことがありました。だから、ちょっと怖いんです。
無理強いはできません。
今日は、促してもドリルを開くことはしませんでした。
基本的に、.....好きじゃない。...と見ました。(笑)
折り紙も、紙ねんども、ひとりではやろうとしません。
すべて、私がやってみせると、ちょっとだけまねてみる。
また、ほとぼりがさめた頃に、促してみますわ。
計算問題ではなくて、なぞなぞみたいなものを集めたドリルがあると良いかも、なんて思っているんですけどね。
う~、いつもがんばってるふりかけ屋さんに「がんばって」とは言いません。どうぞ無理のないように・・・・。応援してます。
友人のお母さんが100歳超えの舅と姑の介護を3人の子供の育児と同時進行(同時に数人のオムツ替えをしてたそうです)し、やっと自由になったところで、末期がんの夫を看取り・・・・・・。ほんとにすばらしい人なんですが、一人でパーフェクトにやった結果、精神のバランスをくずしてしまいました。
すごく悲しい話でした。これは極端な例ですが、けっしてパーフェクトは目指さないでくださいね。
世の中には、すごい人がいらっしゃるものですね。
ほんとに、スゴイ。 感服。
私は、ホント、それほどがんばってはおりません。
完璧には、ほど遠い....。
そもそも、私という人間。日頃から、100点満点を求めて生きておりませんのよ。(笑)
なんちゅうか、テキト~~~!
ちょっと休憩タイムできました。
不謹慎かも知れないんだけど、ここの文章、なんだかね、詩みたいで、リズムがあって好きだな。
ふりかけ屋さんはもちろん大変な思いをしていらっしゃるのでしょうけれど、母子が共に生きてきた、そして、今を生きている感じがするな。ちょっぴり切なさとともに、ほのぼのした暖かさを感じてしまいました。
うちの実家の母は、ふりかけ屋さんのお母さまに比べるとまだ若いですけれど、めちゃくちゃ働きものだったんですが、最近はかなりわがままものに変身し、姉さんをてこずらせているみたいです。
人って、子供にもどり、赤ん坊にもどって、あの世に帰っていくのだな~と思いました。
ワタシは、いい妻・嫁やらなくちゃあ、みたいなところがあって、やっぱりちょっと無理してきましたんでね、これからは鬼っ子(鬼ばば)として生きていきますわん。
ありがとうございます。
>人って、子供にもどり、赤ん坊にもどって、あの世に帰っていくのだな~と思いました。
本当にその通りなんですよねえ。
私たちも、いずれは同じ道をたどる.....。
母の場合ですが、去年、一昨年あたりが、子供にもどる一歩手前の反抗期...だったのかな、と思うのです。
手こずりました。
私の母も、働きづくめでここまで来た人ですし、早くに亭主に死に別れて、気を張って生きたきた分、むずかしい所もありましてねえ.....。
年をとると、どういう訳か、ガンコになるという話はよく聞きます。
それまで、座の中心にいた自分が、すこしづつ隅っこに追いやられて行く自覚と、それに対する抵抗。
そういうものもあるのかもしれません。
いずれにしても、“可愛く年をとること”とは、すんなり、真ん中の座を他人に明け渡すこと....なのかなあ、などと、しみじみ思ってみたりする.....今日このごろ...。(笑)