少年の頃 私しは正義だった
少年の頃 社会は小さかった
いつか 撼がそうと想った
誠
誠が運命を創る
・・と
錯覚していた あの頃
再び
私しは 白い服を着たい 黒いズボンを穿きたい
若い頃 スリムのズボンが好きだった
親父が ステテコ と笑った
黒のベタ靴(VAN) デサントの白いソックス
ダークグレーのスリムのズボン は 裾18cmのダブル
白いボタンダウンの長袖のシャツ を着て
黒のネクタイを締めた
頭はバサバサ
・・・それが カッコイイ と想っていた
日本帝国陸軍将校の軍服は美しい
中隊長 大尉 が良い
浪漫
硬派でいかう 昔のやうに
決意の日である 47年目の決意の日である
本日は 安藤大尉が決意を告げた日
「磯部 安心してくれ 本当に安心してくれ」
山王ホテルで最後までその決意を貫いた
今年こそ 二・二六 に東京へ行かう
そして 遠い過去に 消えて行った 私しの光を探してみやう
人の評価
人は出逢いによって 決まる
皆 出逢い方 一つ
錯覚
人に期待してはいけませんよ 自分がつらくなるから
期待する自分が 錯覚なんですよ
でも みんな そうして錯覚しているんです
自分がそうだから 人もそうだと まだ想っている
いつの間にやら
亦 錯覚している
・・・あれから 23 『 どこかで 』 に 続く