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整備手帳  尾崎 剛と北海道の四季とオートバイ

カワサキ650RS W3のスカイブルーは
故郷・四国の夏の空色
いつまでも、19歳の夏を忘れないように

キャブレターえらいこっちゃ祭り!☆650RS W3

2015年05月08日 | カワサキ 650RS W3
午後3時。
なにやら始まったようです。

当初は、
「バッテリー繋ぐだけ」のつもりでした。

きょうの車両は、奥の赤いほう。部品取り車です。


鍵も書類もありません。昨年、スクラップを引き取ってきました。


まあいろいろと、

タンクのなかは泥化したガソリンが腐っていて、かつ錆びて、ひどい異臭。
しかも、この泥化した腐敗ガソリンのコルゲートはアセトン使っても取り除くことが困難という厄介者。
フューエルタンクをOHするだけでも大変です。

鍵もない。スクラップですから。


書類がないので車検もナンバー交付もほぼ不可能というW3。
復活させることはできません。

しかし、外見などは酷いものの、1万5千キロ台という低走行車。
けっこう使えるんじゃないかな~?
案外、エンジンもかかるんじゃないかな~?と思っています。

いざ、バッテリーを搭載してみます。

鍵がないのでこんなもの作りました。


いざ、接続。

おお、生きてます生きてます。

テールランプもヘッドライトも、電気系統すべて生きてました。

何でもないことなのに、なんか感動しました。

しかも、キックしたら、かなり力強い極太な火花がバチバチ☆
キックも素直に踏めます。

僕のW3よりもはるかに優秀な感じがします。(笑)

しかも、取りつけられていたプラグはB8ES。
それは綺麗に茶色に焼けていました。

僕は思いました。
「このエンジンいいかも!」
カワサキの1万5千キロなんて、慣らし運転終了程度じゃないですか。

新鮮なガソリンを流してやれば復活するような気がして、
左右のキャブレターを外してみました。

生まれて初めてW系のキャブを外します。まあ、練習だと思ってやってみます。
Wの内部あれもこれも生まれて初めて見るものばかり。Z750とはかなり違います。

取り外すの面倒臭いなあ・・・。

やっぱり面倒くさいぜW3!

なんじゃこりゃあ!


げええええええええ!


ぎゃあああああああ!


うげえええええええ!


右キャブレターはこの写真のとおりで、
左キャブレターはコルゲート化腐敗ガソリンどろどろ地獄でした。

これがW系の現実。
調子よく走っている車体のほうがむしろ、ありえないのですから。

・・・・・・。

これ、ガソリン入れたまま何年放置したんだろ?
20年?30年?

・・・・・・。

現実は厳しい。

まあ、20年であろうと30年であろうと、仕方ありません。
乗りかけた船、もとい、乗ってるW3.
とりあえずお掃除します。
まずはシューシューから始めました。

やれることは何でもやりました。


とりあえず新鮮なガソリンを流すだけ、という目的なのに、
ヘビィ級なキャブレターのOHが始まってしまい。

すっかり夜になってしまったので、そこそこで切り上げて組みつけます。
綺麗な真鍮色にまでは至らなかったものの、ジェット類は開通して、異物はほぼ全部こそげ落としました。

前オーナーさんはバンジョーボルトのガソリン漏れに苦労していたようで、
その苦心のあとがあちこちに見られました。

バンジョーボルトは何度も締め直したようで
ネジが崩れかけていています。
ペラペラのシートガスケットを使っています。
これじゃガソリン漏れは防げなかったでしょう。

とりあえず耐油ゴムのOリングを装着して、ネジ山がこれ以上崩れないように手でバンジョーボルトを締めました。


さて、火は灯るでしょうか。













やあやあ、クラッチオイルを交換だよ。☆650RS W3

2015年05月07日 | カワサキ 650RS W3
連休終わって仕事が無くなりました。(泣)
…。
オートバイでもイジろうか…。

という訳で、ずっと気になっていたクラッチオイル交換をすることにしました。

クラッチオイルは前オーナーさんから650RSの車体を受け取って以来、まだ一度も交換していない上、
最近、たまにクラッチが張り付き気味になることがある!

んー!やるなら今でしょう!

KAWASAKIと刻印しているボックスがクラッチです。


きょうの作業区域。

上から、丸い点検窓。ここからオイルを流し入れます。
真ん中の、ちょっと錆びの入った13ミリ六角ボルトが、点検孔。ドレンボルトと同じように外して、ここからタラーリと流れ出てくるまでオイルを入れます。
いちばん下の、同じく13ミリ六角ボルトが、オイルを抜くためのドレンボルトです。

ドレンボルト抜きました!

半透明やや灰色のオイルがタラーリ。
もう一つのぽっかり開いた穴は点検孔です。

オイル受けの正体はコレ。缶の切れ端で作りました。


点検孔のワッシャーはかなり傷んでいたので交換します。


新しいオイルを計量。

一般的なエンジンオイルSAE10とスピンドル油ISO10を混ぜてます。(謎)

新オイル、ジャーっと注入。

量はマニュアルどおり450ミリリットルくらいです。

取り出した廃油の中には、まるでラメが入ったみたいに細かい金属粉がキラキラしてました。結構な量でした。
ちょっと、いや、これはかなり気になります…。

クラッチやばいのか?!

ま!
とりあえず、クラッチオイル交換は無事終了しました。


ところで、クラッチオイル云々。
650RS W3のマニュアルには、
「SAE10またはスピンドルオイルを0.45リットル」とあります。

スピンドルオイルはホームセンターなどで簡単に手に入りますが、
ほとんどの場合、売られているスピンドルオイルはISO10という極めて低粘度の、シャバシャバの水みたいなオイルです。

いいのか?本当に?
こんなんで大丈夫なのか?

不安なので調べてみました。

オイル粘度から検証してみますと、
100℃を基準とした自動車オイル規格のSAE10は、
40℃を基準とした工業用オイル規格ではISO20からISO30に相当する粘度だということです。

つまり、SAE10=スピンドルオイルISO10ではない!
粘度が合わない。

さらに調べてみると、スピンドルオイルには2種類あることが判りました。
よくあるスピンドル油(ISO 10)と、
もうひとつは、
スピンドル油(ISO 22)

工業用オイル規格の、ISO 22…。
つまり、
自動車用オイルのSAE10に相当する粘度となります。

なるほど。

見つけました。これだと思います。

スピンドルオイル ISO 22
TRUSCO スピンドルオイル1L粘度VG22(150スピンドル用) TOSP22N 
Amazonで1340円
オイル粘度はSAE10に相当します。

だからといって今からアマゾンで買うのもナンだし、
結局、エンジンとミッションに使用したエンジンオイル(SAE10W-50)に、ホームセンターで買ってきたスピンドルオイルISO 10をブレンドしてみました。

・・・。

ん?

それ?本当にいいのか?

いいのだ…。(弱)


ダメかな…?