年明けに始まる納品スケジュールが、どんどん決まってきた。最近のユーザーは製造中の中間検査、出荷検査、現地での受入検査と、面倒なことばかり要求してくる。製造途中の設備をチェックしても仕方がないだろうに。装置を建築物と勘違いしいるようだ。まぁ、こういうことを言ってくるユーザーほどレベルが低いユーザーであるのは不思議だ。この時期になって、もっと納期を早めてくれと言ってくるユーザーもある。正月も返上で製造してくれだとさ。非常識も程がある。もちろん、お断りだ。そうしたら、注文をキャンセルするだとさ。ありがとう。もっと高く買ってくれるユーザーに設備を振り向けるだけだ。注文書を返しに行ったら、先方がびっくり。そりゃそうだろな。言葉の勢いで言ったことだから。でも、あんた、言ったんでしょ。議事録にも書いてあるよ。あんたの署名も入っているよ。先方は、上へ下への大騒ぎ。大騒ぎすれば良いさ。見ていて楽しい。騒げ、騒げ。この国にはお客様は神様だという馬鹿げた風潮がある。もう死んでしまったちんちくりんの演歌歌手がお客様は神様ですと言ったことに始まっているらしいが、とんでもない芸人だ。
しかし、このユーザー、どうするのかな。生産設備がなければ、増産もできないでしょうが。あんたには設備を売らないよ。お客様は神様じゃないんだよな。
しかし、このユーザー、どうするのかな。生産設備がなければ、増産もできないでしょうが。あんたには設備を売らないよ。お客様は神様じゃないんだよな。