物騒な世の中

わたしの暮らしている街では、写真のような黄色い旗をよく玄関先や門扉などで目にすることがあります。地域の自治会長や班長さんの自宅や商店に掲げてあるんです。要は、児童が困ったり、危険な目にあったときの駆け込み寺ですね。ちかごろは、子供を外で遊ばすことをはばかるほど、危険なことが多いですが、こういった駆け込み寺を近隣の地域に設置することにより、防犯を地域レベルで取り組んでいるということです。
………建前はね……
仕事柄、自治会長や地区班長のお宅に伺うことが多いのですが、あまり在宅していないような印象があります。緊急時の駆け込み寺でかくまってもらえない。助けを呼んでもこたえてもらえない。もし犯罪者に追われた児童がいたらと考えると背筋が寒くなる思いになります。
それでかどうかはわかりませんが、去年から会社の車の側面にも、この黄色い旗(マグネット式)を張り付ける義務ができました。地域の駆け込み寺同様、緊急時には児童から警察への橋渡し役を担うのです。
でも、この動く駆け込み寺に助けを求めたという話は……まだ耳にしてませんね…