●技法俳句052・自由律04・中塚一碧楼・2011-08-05
○「わたしのあばらへ蔓草がのびてくる」(中塚一碧楼01)
季語(無季)
まだわたしは屍になってはいませんが、そのわたしの肋骨をめがけて蔓草が伸びてきます。
○中塚一碧楼(なかつかいっぺきろう)(1887~1946)
代表句「病めば蒲団のそと冬海の青きを覚え」02
季語(冬海)
岡山県玉島町生まれ。1907年、早稲田大学に入学。早稲田吟社に加わり、自然主義の影響を受けた。「国民俳句」「日本俳句」に投句し、「新傾向」の中心作家となり、口語自由律俳句の先駆となる。1915年、→河東碧梧桐をいただいて「海紅」を発刊し、のちにこれを主宰。
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