●方法俳句396・比喩(直喩)=めく9・齋藤朗笛1・2018-9-13(木)
○「抜身めく太刀魚提げて蜑戻る」(「春郊」)(齋藤朗笛1)
○季語(太刀魚・仲秋)(「俳句」創刊65周年記念付録・現代俳人名鑑Ⅱ」より引用)※あま【海女・海士・海人・蜑】:海で魚・貝を取る、または藻塩を焼く業をする者。抜身: 鞘から抜き放った刀身や槍の穂先。【→方法俳句-索引1・索引2・索引3・索引4 →俳人一覧(あ・い・うえ・お・かき・くけこ・さ・しすせそ・た・ちつてと・な・にぬねの・はひ・ふへほ・ま・みむめも・や~)】
【鑑賞】:「太刀魚」の鋭利さと銀光りと長さから、「抜身めく」という納得の比喩であります。海女が提げて歩く浜。青木繁の『海の幸』を想起してしまいました。
●齋藤朗笛(サイトウロウテキ)
○好きな一句「行平に粥煮る土間の昼ちちろ」2
○季語(ちちろ・三秋)(「俳句界201509」より引用)※行平→行平鍋:土鍋の一種。厚手の陶器製。
【Profile】:1936年愛知県出身。1952年「白桃」入門、→杉浦冷石に師事。1955年「若葉」入門、→富安風生に師事。1959年「春郊」入門、中村春逸に師事。若葉艸魚賞、春郊賞。1977年「白桃」主宰継承。俳人協会会員。西尾市在住。
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