●色彩俳句396・くれなゐ5・永島靖子3・2018-9-12(水)
○「塗箸のくれなゐ深し野分中」(→永島靖子3)
○季語(野分・仲秋)(「俳句αあるふぁ2016年10-11月号」より引用)【→色彩俳句-索引1・索引2・索引3・索引4 →俳人一覧(あ・い・うえ・お・かき・くけこ・さ・しすせそ・た・ちつてと・な・にぬねの・はひ・ふへほ・ま・みむめも・や~)】
【鑑賞】:塗箸の紅くれない̻■→#d7003aは目に鮮やか。若狭あたりの箸なら尚いいですね。外は野分の強風が吹いています。
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■Pickup「箸」の俳句14句
01「箸を割る多数の中のおくれた手」(林田紀音夫)『林田紀音夫全句集(2006)』(無季)〈五体俳句27手1〉
02「駅弁の箸みじかくて戻り梅雨」(岡本差知子)(戻り梅雨 ・晩夏)(次元俳句85短=空間1)
03「秋雨や夕餉の箸の手くらがり」(永井荷風)『荷風句集(1948)』(秋雨・三秋)(五体俳句93手4)
04「死ぬときは箸置くやうに草の花」(小川軽舟)『呼鈴(2012)』(草の花・三秋)〈好きな一句〉
05「父を語り了へて箸とる菊膾」(中村若沙)『春掛(1961)』(菊膾・三秋)〈好きな一句〉
06「冷麦の箸を歯で割く泳ぎきて」(中拓夫)(冷麦・三夏)(五体俳句184歯4)
07「箸立に箸ぎつしりと涅槃の日」(透次)『残光(2015)』(涅槃の日・仲春)〈三色絵俳句218〉
08「雑煮食うも骨をひろうも箸の国」(河野輝暉)(雑煮・新年)〈好きな一句〉
09「夕牡丹箸置に箸置きにけり」(中岡毅雄)(夕牡丹・初夏)〈方法俳句286同質回帰22〉
10「月を待つ等間隔に箸を置き」(金子敦)(月・三秋)〈好きな一句〉
11「火鉢には割箸が突きさしてあり」(有澤榠樝)(火鉢・三冬)〈好きな一句〉
12「夏負けて箸にひらひらハム食べをり」(坂間晴子)(夏負け・三夏)〈好きな一句〉
13「文月や細身の魚に箸を入れ」(松森向陽子)(文月・初秋)〈次元俳句393陰暦の月8〉
14「塗箸のくれなゐ深し野分中」(永島靖子)↑
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