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お気入俳人の俳句鑑賞します。
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■方法俳句622「裂帛の声突き当る朴の花」(木野泰男)

2023-06-01 04:56:00 | 方法俳句

○方法俳句622・音の物質化13・木野泰男01・2023-06-01(木)
○「裂帛の声突き当る朴の花」(木野泰男01)
○季語(朴の花・初夏)(「『俳人年鑑』2004年版(北溟社)」より引用)※【裂帛れっぱく】:帛(きぬ)を引き裂く音のように声が鋭く激しいこと。【→方法俳句-索引1索引2索引3索引4索引5【→俳人一覧(いいいたうえくけこせそちつてとにぬねのはひふへほみむめもゆ~)】【俳句結社索引

【鑑賞】:「れっぱく」という語句の硬質な響き。いかにも物質化する音を修飾する語句にふさわしい。この鋭く激しい声は朴の花へ向けた讃辞か。朴はそれをしっかりと受け止める。


木野泰男(きのやすお)
○好きな一句「風疼く空の四角な石切場」02
○季語(風疼く・三冬)(引用同上)

【Profile】:1937年栃木県出身宇都宮市在住。「百磴」(1996年神奈川県海老名市で→雨宮きぬよ創刊)同人。


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