俳句の箱庭
「箱庭へ風の粒子の粗く吹く」(透次)
◯浮かんだときが作るとき。作ることに無理はしないように。
◯各俳人の情報は書籍・ネット他で一般に公開されたものから得ています。各俳人の情報は最新でない場合があります。各俳人の敬称略させていただきます。Tweet句については作者の承諾を得ていませんが、営利目的の要素はありませんのでご了承ください。
◯「俳句の箱庭」ヽ(^ι_^)ゞノ♪透次
●方法俳句0282・形象文字06・抜井諒一01・2016-06-09(木)
○「青蜥蜴S字S字に走りけり」(第6回北斗賞受賞作『青蜥蜴』150句中の1句)(抜井諒一01)
○季語(青蜥蜴・夏) 「あおとかげえすじえすじにはしりけり」(「俳句界201601」より引用)【→方法俳句-索引01・方法俳句-索引02 →俳人一覧(あ・か・さ・た・な・は・ま・や)】
【鑑賞】:文字の形の効果を狙った句を「形象文字」と名付けました。これまでの「形象文字」はすべて漢字の形。前回は「→哭」の形のフキノトウ(友岡子郷)でした。アルファベットは初登場。身をくねらせてSの形に走る青蜥蜴です。
●抜井諒一(ぬくいりょういち)
○好きな一句「薔薇置きしあたりの闇の深くなる」02
○季語(薔薇・夏) 「ばらおきしあたりのやみのふかくなる」(「俳句201211」より引用)
【Profile】:1982年、群馬県出身。2008年頃より句作開始。2010年、山本素竹に師事。「群青」同人。第3回→石田波郷新人賞奨励賞、2012年第23回日本伝統俳句協会新人賞受賞。2013年第1回→星野立子新人賞受賞。「青蜥蜴」により第6回北斗賞受賞。
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抜井諒一掲載句
03煌々と星見えてゐる冬の霧(冬の霧・三冬)〈方法602・形容動詞効果5(煌々と)〉2023/1/12