俳句の箱庭
「箱庭へ風の粒子の粗く吹く」(透次)
◯浮かんだときが作るとき。作ることに無理はしないように。
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◯「俳句の箱庭」ヽ(^ι_^)ゞノ♪透次
●技法俳句022・配合02・五所平之助
○「鯛焼やいつか極道身を離る」(『わが旅路』1979)(五所平之助01)
○季語(鯛焼・三冬)
【鑑賞】:技法の「配合」の第2弾。極道も血の気の盛んな若い時だけで、年を経るほどにしだいに人は落ち着いていくものです。そのことと鯛焼きは直接関係はないのですが、鯛焼きを食べているとふとそんなことが胸をよぎったのです。
○五所平之助(ごしょへいのすけ)(1902~1981)
○好きな一句「少年に愛す沼あり花すゝき」(『五所亭句集』1966)02
○季語(花すすき・三秋)
【Profile】:昭和期の映画監督。俳句は1919年→久保田万太郎、→大場白水郎を知り、「俳諧雑誌」に拠り、→長谷川春草に指導を受ける。三田俳句会で→原月舟、→原石鼎に接し、1921年、→前田普羅主宰「加比丹」同人となる。鈴木燕郎・松尾竹後らと「誕生」を発刊したが、映画監督として多忙になり作句を中断。1934年「いとう句会」発足と共に復活。後、→安住敦主宰の「春燈」所属。俳人協会監事。日本映画監督協会理事長。
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五所平之助掲載句
03売られゆくうさぎ匂へる夜店かな(『五所亭句集』1966)(夜店・三夏)〈五感・嗅覚〉2012/8/13
04流星や明日釣にゆく沖の見え(流星・三秋)〈特集660・天体俳句2-4流星〉2024/8/9