切られお富!

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太田光、右大臣実朝、宗教…

2022-10-12 23:33:17 | 超読書日記
太田光が統一教会をめぐる発言で批判されているけど、太田の一番好きな太宰作品が「右大臣実朝」だということを、ふと思い出した。

大河ドラマ『鎌倉殿の十三人』で三谷幸喜がどう実朝を描くのかということに興味があって実朝関連の本を漁っているうちに、太宰の「右大臣実朝」を久々に再読したんだけど、太宰の実朝像って聖書のキリストみたいな感じで、公暁はかなり嫌な奴っぽく描かれているんですよね。もちろん、これは太宰の創作なわけだけど、太田がこの作品を好きだというのは、聖書のキリストのイメージが嫌いじゃないってことなのかな、とも想像してしまうんですよね。

で、宗教を信じてしまうピュアで孤独な人、「右大臣実朝」の語り手(実朝の家来にして実朝信者みたいな人)に太田が親近感を持っていて、団体としてはもちろん否定しているにせよ、個人の信仰としては擁護していると取られかねない発言になっているんじゃないか。これがわたしの想像です。

ちなみに、大河ドラマ『鎌倉殿の十三人』の実朝は、太宰のとは違って、ヤングシャーロック的な青年像になっていますね。実朝役の柿澤勇人が、歌舞伎ファンにはおなじみ清元志寿太夫の曾孫だって話はちょっとビックリしましたけど。(わたしは『復刻 清元志寿太夫全集 清元五十番』の三千歳と隅田川、以前よく聴いてました。)

ま、関係ない話はともかく話を戻すと、宗教に誘われるような人に若干の共感というくらいまでは、わたしも同意できるんだけど、その団体が小さな団体でなくてあの団体だってことが大問題なんですよ、という感想です。今はどうか知らないけど、銃砲店を経営している宗教団体って本質的にやばいでしょ。この辺の話なんか、有田芳生さんのyoutube発言で初めて知りましたよ。

というようなことで、ぼちぼち大河も暗殺場面でしょうから、興味のある方は秋の読書にどうぞ!





○ The News ● 統一教会問題の本質 / 北朝鮮拉致問題の実相【有田芳生・望月衣塑子・尾形聡彦】
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