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切られお富!

歌舞伎から時事ネタまで、世知辛い世の中に毒を撒き散らす!

七之助、父の襲名披露公演への出演を辞退

2005-02-23 10:21:15 | かぶき讃(トピックス)
まあ、三月は仕方がないでしょう。

このブログでは七之助擁護論を展開してきたのだけど、結局、事実はうやむやで終わってしまいそうな気配。これには当事者間の思惑もあるんだろうけど…。

正直なところを言うと、勘九郎の子息二人(勘太郎、七之助)の歌舞伎役者としての実力はまだまだというのが私の見方。(他の若手役者や若いときから天才振りを発揮していた勘九郎に比べると見劣りする。)ただ、襲名披露のような大きな舞台は若手役者にとっては良い飛躍の場だけに、ちょっと気の毒ではある。

宮藤官九郎の映画『真夜中の弥次さん喜多さん』は楽しみではあるけれど、七之助くんもしばらくは映画はやめて歌舞伎に専念した方が良いと思うんだけどな…。

というわけで、また中村屋贔屓を敵にまわしたかな?

七之助、父の襲名披露公演への出演を辞退 (サンケイスポーツ) - goo ニュース

【私の過去の発言】
沈痛…中村勘九郎さん、二男逮捕で謝罪会見
「親の顔に泥を塗った」 逮捕の七之助さん謝罪会見
紋切り型の梨園批判を超えて!(七之助問題に敢えて答える。)
【七之助くんの芝居に関して】
十二月大歌舞伎 夜の部(歌舞伎座) 前編
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2 コメント

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七之助君の事 (不老愚 助光)
2005-02-23 20:28:16
勘九郎さんも苦渋の決断でしたでしょう。

昔なら 大御所と言われる役者が「前科者が踏んだ舞台なんぞ上がれません。かんなで削っておくれ!」と言うところでしょう。

それに顔に泥を塗ったのは父だけではなくて、役者全員、囃子方の皆さん、大道具・小道具他本当に大勢の人達の顔に泥を塗ったのだから。

そして その人達が汗と涙で守って来た300年の伝統も一遍に吹き飛ばしてしまったんです。

それこそ 昔なら「勘当・歌舞伎界から永久追放」と言った事も有ったかも知れませんが、最近はこの世界も甘くなったので、何とかこのままなし崩しにしたいなぁ~って勘九郎さん切実に願って居ることでしょう。

出来ればその願いが叶うといいけど。
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Unknown (切られお富 )
2005-02-24 11:33:27
不老愚助光さん、コメントありがとうございます。



近頃、タレントやプロ野球選手の不祥事が相次いでいるのでこの話題も風化してきた感もありますが・・・。



私は歌舞伎というものは本来俗っぽくてスキャンダラスなものだと思っているので、あんまりこの件も深刻に受け止めていません。歌舞伎が高尚なものになったのは、明治天皇の天覧歌舞伎があった頃ぐらいですし、最近話題の事件に較べれば、かわいいもんかなと。



ただ、「間の悪さ」というのが役者にとって一生の不覚になるんじゃないかというのが心配なんです。



戦前の溝口健二監督の映画で『残菊物語』という名作がありますが、この映画の話はほぼ実話を元にしていて、この映画の主人公で早死にした尾上菊之助の東京復帰後の舞台を見た岡本綺堂は、「過去を引きづった陰気な役者だった」と言っています。



まあ、私はこの件で彼が芸道に精進してくれればそれで良いかなと思うことにしていますが…。



『残菊物語』↓

http://www.asahi-net.or.jp/~NS8M-HGC/movie/db/DB250.HTM



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