
先日、国立劇場で「鳴神」という芝居を観たんだけど、思いついたことなど幾つか…。
①国立劇場ではパンフレットとは別に「上演資料」というのを売っているんだけど、これがなかなかディープな内容で、読み応えがあるんですよね。出典は絶版書ばっかりだし…。
で、今月はソ連の映画監督エイゼンシュタインの「鳴神」の感想が入っていましたね。これは、『エイゼンシュタイン解読』という、以前フィルムアート社から出ていた本よりの出典みたいですが、『エイゼンシュタイン解読』の再刊はないだろうなあ~。
エイゼンシュタインが言っているのは、リアリズムの芝居の<時間の連続>と違って、歌舞伎の「鳴神」では、鳴神上人が怒る場面を後見によるメイク(隈取)の変化で、時間を<断絶>させたところで表現しているという話。
因みに、歌舞伎初の海外公演は昭和の初めのソ連で、公演から帰ってきた左團次一座の舞台を右翼が妨害したという話もあったとか…。
②前進座の故嵐芳三郎が岩波新書から出していた『役者の書置き』という本のなかに、詳細な「鳴神」の演技ノートがあったんですよね。
舞台を見る前に読み返せばよかったと思いました。
今から読もうかな~。
①国立劇場ではパンフレットとは別に「上演資料」というのを売っているんだけど、これがなかなかディープな内容で、読み応えがあるんですよね。出典は絶版書ばっかりだし…。
で、今月はソ連の映画監督エイゼンシュタインの「鳴神」の感想が入っていましたね。これは、『エイゼンシュタイン解読』という、以前フィルムアート社から出ていた本よりの出典みたいですが、『エイゼンシュタイン解読』の再刊はないだろうなあ~。
エイゼンシュタインが言っているのは、リアリズムの芝居の<時間の連続>と違って、歌舞伎の「鳴神」では、鳴神上人が怒る場面を後見によるメイク(隈取)の変化で、時間を<断絶>させたところで表現しているという話。
因みに、歌舞伎初の海外公演は昭和の初めのソ連で、公演から帰ってきた左團次一座の舞台を右翼が妨害したという話もあったとか…。
②前進座の故嵐芳三郎が岩波新書から出していた『役者の書置き』という本のなかに、詳細な「鳴神」の演技ノートがあったんですよね。
舞台を見る前に読み返せばよかったと思いました。
今から読もうかな~。
![]() | 役者の書置き―女形・演技ノート (岩波新書)嵐 芳三郎岩波書店このアイテムの詳細を見る |
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます