なんだかんだで結構買ってしまっている週刊「人間国宝」。歌舞伎、文楽関係はひと通り買っちゃったんだけど、値段と薄さの割には、いいんですよね。写真もいいものが載っているし。今回の第38弾は「新派女方・歌舞伎ふけ女方」ということで、澤村田之助が表紙。なかなか、渋い巻だけど、花柳章太郎の女形姿の写真が色っぽ~い。これだけでも”買い”ですね!
・週刊「人間国宝」38
戦前の映画「雪の丞変化」(衣笠貞之助監督)の長谷川一夫なんかもそうだけど、両性的な美男スターというのが、昔は確かにいたんですよね。また、モノクロ写真だというところも、ある種のノスタルジアを誘うんだけど、この美しさっていうのは、ジャニーズのなんとか滝沢城(!)なんて類とはまったく違う、大人の色気だったような気がします。
しかし、そういう魅力は、いまやどこにあるのか・・・。昔は、長谷川一夫や花柳章太郎が歌舞伎役者と共演したりしていたんですものね・・・。
それと、歌舞伎ふけ女方についていうと、歌舞伎のなかにある、お香を焚き染めたような古風な感覚の代表例が老け女方なんじゃないかって、いつも思う。
老朽化した大奥の世界というか、「八つ墓村」に出てくる双子のおばあさんのイメージというか、蔵の奥から出てきた草双紙みたいな感じというか、なんだか取り止めがないんだけど・・・。
つまり、歌舞伎ふけ女方が現代調になったとき歌舞伎の危機が始まるのではっていうのが、前々からわたしが思っていること。尾上多賀之丞さんの舞台写真を観ながら、つくづくそう思いましたね・・・。
PS:あまり大きくないんだけど、「伊勢音頭」の写真で、十一代目團十郎が貢、多賀之丞が万野のものはよかったなあ~。この舞台の写真もっとないの?
・週刊「人間国宝」38
戦前の映画「雪の丞変化」(衣笠貞之助監督)の長谷川一夫なんかもそうだけど、両性的な美男スターというのが、昔は確かにいたんですよね。また、モノクロ写真だというところも、ある種のノスタルジアを誘うんだけど、この美しさっていうのは、ジャニーズのなんとか滝沢城(!)なんて類とはまったく違う、大人の色気だったような気がします。
しかし、そういう魅力は、いまやどこにあるのか・・・。昔は、長谷川一夫や花柳章太郎が歌舞伎役者と共演したりしていたんですものね・・・。
それと、歌舞伎ふけ女方についていうと、歌舞伎のなかにある、お香を焚き染めたような古風な感覚の代表例が老け女方なんじゃないかって、いつも思う。
老朽化した大奥の世界というか、「八つ墓村」に出てくる双子のおばあさんのイメージというか、蔵の奥から出てきた草双紙みたいな感じというか、なんだか取り止めがないんだけど・・・。
つまり、歌舞伎ふけ女方が現代調になったとき歌舞伎の危機が始まるのではっていうのが、前々からわたしが思っていること。尾上多賀之丞さんの舞台写真を観ながら、つくづくそう思いましたね・・・。
PS:あまり大きくないんだけど、「伊勢音頭」の写真で、十一代目團十郎が貢、多賀之丞が万野のものはよかったなあ~。この舞台の写真もっとないの?
全く、同感!
流石、このシリーズは、しっかりとした取材力、膨大なライブラリから選んだ写真。
もう、こんな、安くてイインカヨ!!ッテナ感じっす。
特に、今回は、山川静夫さんが、田之助丈へのインタビューを通じて、多賀之丞丈の思い出なんぞ、素晴らしい文献ですね。
新派の2大女形の写真と記事には、これまた楽しめましたよね。
テナ感じです。
そーいえば、ここ数ヶ月の、歌舞伎座には、円熟の舞台が続きますね。
でも、ラマン茶さんが、出ると、皆さんなんで、眠りにつくんでしょうzzz???
また、劇評、楽しみにしてますね。
愛読者のチエゾウデシタ(>_<)
ここのところ劇評がなかなか書けず、自分でも不満なんですけど、これというのも劇評を書くとエネルギーを吸い取られるというか、翌日の仕事の午前中に影響が出たりするからなんですよね。(冗談でなく。)
歌舞伎の魔力がそうさせるのか、わたしがたんに怠惰なのか・・・。
とはいえ、ぼちぼち書いていくつもりですので、今後もよろしくお願いします。
ところで、二月の忠臣蔵四段目はわたしも・・・でした。いや~軽いなあと。もっと大きな「城明け渡し」の場面がみたいんだけどなあって感じで。