
まだ読んでいない本について何かいうのも変だけど、翻訳版の出版が中止になった『Princess Masako』という本が、アマゾンの洋書ランキングで1位になっているというのは健全な話だなあって思った。つまり、何がいいたいかっていうと、読まなきゃ批判も肯定も出来ない筈だっていう意味でなんですけどね。
政府が皇太子妃伝記に抗議 著者逆襲「宮内庁はマサコを容赦なくいじめた」
雅子さま本の日本語版を中止 講談社「著者は謙虚でない」(共同通信) - goo ニュース
・宮内庁の抗議文
宮内庁の抗議文は、皇室とハンセン病患者との関わりについて書かれているわけだけど、宮内庁が本気で怒っている部分ってここではない筈ですよね。雅子妃と宮内庁との関係や体外受精だったという出産に関する記述なわけでしょ。
原著を読んでいないのでどの程度の詳細を書いているのかよく分からないのだけど、宮内庁や政府も抗議するのならちゃんと抗議したらいい。ただ、「言論の自由」が認められている国で、事実上政府なんかの水面下の圧力(?)らしきもので、翻訳の出版が取りやめられてしまうっていう現象は、いかがなものかっていう気がしてしまう。(海外の通信社でも報じられてますからね。)
海外では、皇室や政治家の批判本や暴露本というのは結構あるし、日本だって、あの梨元勝がよその国のダイアナ妃問題を追っかけていた。
この件は、最初こそネットでもニュースが検索できたのだけど、何日も経たないうちに検索しづらい状況だし、この件を取り上げているニュース自体が、あまり突っ込んだ内容について書いていないので、問題の本の問題部分がなかなかクリアにわからない。
要するに、メディア総出で、「語りたくないニュース」にしてしまっているわけで、こういうのはまったく不健全だなあと思う。
出版を取りやめた講談社も、長いものに巻かれた格好で、言論機関としてどうなんですかね~。あえて翻訳することで、著者の言っていることが正しいのか間違っているのかを世に問うという姿勢だってあり得るとわたしは思うんですけどね。
ところで、こういうことを書くと、「反日」とかいいたがる連中が結構いて、こういう手合いに限って、日本の文化について無関心だったりするんだけど、自分達と見解の違う本も出版される自由はあってしかるべきだし、それが保障されなければ、逆に「反日」といいたい連中が迫害された場合の反論にもならないんじゃないですか?
(たとえば、「風流夢譚」を書いた深沢七郎を、「憂国」を書いた三島由紀夫が擁護したような、「言論の自由」という視点ですよ。)
<参考記事>
・三島由紀夫の映画「憂國」のフィルム発見
・なんか微妙な「大江健三郎賞」。
さて、現状報道されているこの本の中身について、若干私見をいわせて貰えば、「公務は当たり障りのないものばかり」というのは、むしろそうあるべきで、あまり生生しい話題に皇室が関わる必要はないと思う。
また、「雅子妃が離婚したがっている。」あるいは「宮内庁が離婚させたがっている。」とか、「体外受精」という説は、まあ、なくもない気はするし、違うのなら宮内庁は抗議文でストレートに書くべきだったでしょう。
そんなわけで、批判したい人も、単に興味があるだけの人も、読んでから抗議の手紙を作者に英文で送るなり、宮内庁に抗議をするのがフェアだって思います。ついでながら、新渡戸稲造だって、「武士道」を英語で書いて欧米人に読ませたわけですからね。
ただ、もうちょっと安いといいな、この本。何とかならない?というのが正直なわたしの感想ではあるんだけど・・・。
政府が皇太子妃伝記に抗議 著者逆襲「宮内庁はマサコを容赦なくいじめた」
雅子さま本の日本語版を中止 講談社「著者は謙虚でない」(共同通信) - goo ニュース
・宮内庁の抗議文
宮内庁の抗議文は、皇室とハンセン病患者との関わりについて書かれているわけだけど、宮内庁が本気で怒っている部分ってここではない筈ですよね。雅子妃と宮内庁との関係や体外受精だったという出産に関する記述なわけでしょ。
原著を読んでいないのでどの程度の詳細を書いているのかよく分からないのだけど、宮内庁や政府も抗議するのならちゃんと抗議したらいい。ただ、「言論の自由」が認められている国で、事実上政府なんかの水面下の圧力(?)らしきもので、翻訳の出版が取りやめられてしまうっていう現象は、いかがなものかっていう気がしてしまう。(海外の通信社でも報じられてますからね。)
海外では、皇室や政治家の批判本や暴露本というのは結構あるし、日本だって、あの梨元勝がよその国のダイアナ妃問題を追っかけていた。
この件は、最初こそネットでもニュースが検索できたのだけど、何日も経たないうちに検索しづらい状況だし、この件を取り上げているニュース自体が、あまり突っ込んだ内容について書いていないので、問題の本の問題部分がなかなかクリアにわからない。
要するに、メディア総出で、「語りたくないニュース」にしてしまっているわけで、こういうのはまったく不健全だなあと思う。
出版を取りやめた講談社も、長いものに巻かれた格好で、言論機関としてどうなんですかね~。あえて翻訳することで、著者の言っていることが正しいのか間違っているのかを世に問うという姿勢だってあり得るとわたしは思うんですけどね。
ところで、こういうことを書くと、「反日」とかいいたがる連中が結構いて、こういう手合いに限って、日本の文化について無関心だったりするんだけど、自分達と見解の違う本も出版される自由はあってしかるべきだし、それが保障されなければ、逆に「反日」といいたい連中が迫害された場合の反論にもならないんじゃないですか?
(たとえば、「風流夢譚」を書いた深沢七郎を、「憂国」を書いた三島由紀夫が擁護したような、「言論の自由」という視点ですよ。)
<参考記事>
・三島由紀夫の映画「憂國」のフィルム発見
・なんか微妙な「大江健三郎賞」。
さて、現状報道されているこの本の中身について、若干私見をいわせて貰えば、「公務は当たり障りのないものばかり」というのは、むしろそうあるべきで、あまり生生しい話題に皇室が関わる必要はないと思う。
また、「雅子妃が離婚したがっている。」あるいは「宮内庁が離婚させたがっている。」とか、「体外受精」という説は、まあ、なくもない気はするし、違うのなら宮内庁は抗議文でストレートに書くべきだったでしょう。
そんなわけで、批判したい人も、単に興味があるだけの人も、読んでから抗議の手紙を作者に英文で送るなり、宮内庁に抗議をするのがフェアだって思います。ついでながら、新渡戸稲造だって、「武士道」を英語で書いて欧米人に読ませたわけですからね。
ただ、もうちょっと安いといいな、この本。何とかならない?というのが正直なわたしの感想ではあるんだけど・・・。
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