もちろん家計は火の車

読書と映画、クルマにゲーム……いろんなものを愛しつつ、怠惰な日常を送るオッサンのつぶやき。

テレ東で映画『アナコンダ2』をやってたんで、見ました ……の巻

2010年05月13日 | 映画

昨日夜のテレビ東京「水曜シアター9」で、
B級動物パニック映画『アナコンダ2』を放送していた。
前から書いているように、ゾンビ映画をはじめとする
“ホラーもの”大好き人間の私であるからして、
もちろんこの手の作品も「ばっちこ~い!」である。
巨大サメに熊、蛇、クモ……まとめて“大歓迎”だ(笑)。

本作『アナコンダ2』は、題名から分かるとおり、
東南アジアはボルネオ島の密林に分け入った探検隊が
巨大蛇“アナコンダ”の大群に遭遇。
次々に食べられちゃって「さぁ大変!」と、ま、そんな感じの映画である。
新聞のTV欄の表記によれば
「南の楽園に驚異のモンスター出現 美女が絶叫」ということになっている。
「美女が絶叫」ってw……毎度のことながら、
ある意味“確信犯”としか言いようのない
テレビ東京の「肩の力の抜けきった」コピーセンスがキラリと光る(笑)。

実は前作『アナコンダ』という映画は、
わざわざ劇場で観ていたりするのだが、これが
なかなかの佳作であった。
第1作目は南米・アマゾンが舞台なのだが、
ジャングルの中から襲い掛かってくる巨大蛇“アナコンダ”に加えて、
探検隊の中の人間模様が、けっこうスリリングに描かれていた。
……というか、謎の蛇ハンターに扮した怪優J・ヴォイトが非常に“いい味”を出していて、
ほとんど映画全体が「それでもっていた」と言って良い。

実は、ジャングル地帯の川を船で遡って行くにつれて、
事態がどんどん救いようのない絶望的状況になっていく……という展開は、
ある意味で「映画の王道」だったりする。
フランシス・F・コッポラの『地獄の黙示録』がそうだし、
南米・アマゾンが舞台という意味で言うと、
ヴェルナー・ヘルツォークの映画に『アギーレ/神の怒り』という名作がある。
この『アギーレ/神の怒り』という作品、未見の方は
ぜひ一度、レンタルか何かでご覧いただきたいのだが、
とにかく、ただひたすら「破滅に向かって突き進んでいく」
人間の狂気を余すところなく描ききった、途方もない映画である。
インディオたちにムチャクチャやりつつ突き進み、
やがて破滅するスペインの侵略者たちを率いる隊長に、
あの“怪優”クラウス・キンスキーが扮している時点で、もうヤバイw
こちらのサイトで、DVDのジャケ写真をご覧いただければ分かるはず。
もしもあなたの上司が、こういう超“コワイ顔”をした頑固者だったとしたら……
ほ~ら、想像しただけで恐ろしいでしょ? ただで済むハズないよねw)。

閑話休題。
なんか、話がぜんぜん『アナコンダ2』に向かっていかないわけだが、
そうなのだ。それらの名作と比べてしまうと
今回の『アナコンダ2』、もうお話にならないというか何というか……。
「ジャングルの中を船で遡っていくうち、ヒドイ目に遭う」展開は、
まったく同じなんですけどね!

見ていてビックリしたのが、とにかく展開が見事に「予想したとおり」な点w
『アナコンダ2』を見つつ、同居人に
「あ、こいつが最初に死ぬね」←いかにも存在意義の薄いヤツだった
「こいつはきっと、ラスト近くまで生き残った挙句、やっぱ死ぬね」
←“陽気なファンキーGUY”は、話を転がすのに必要な要員
「こいつが悪玉。最後は、仲間全員を犠牲にして自分だけ生き残ろうとするね」
←ま、よくあるパターンですからw
……などと言ってたのだが、驚いたことに本当に
「全部、そのとおり」になってるんでやんの(笑)。

なんつーか、さぁ……。
“人間ドラマ”とまでは言わないけど、プロだったら、
やっぱ「そうそう“素人の思うとおり”には展開させねーぞ!」くらいの
プライドは持って、仕事をしていただきたく……(笑)。
前作『アナコンダ』は、なかなかよく出来てたのになぁ……などと思いつつ
確認したら、なんと今回の『アナコンダ2』は、監督も違ってたのね。
前作『アナコンダ』は、たしか「ペルー出身」という
変わった経歴を持つ映画監督“ルイス・ロッサ”の作品だった。
“ルイス・ロッサ”といえば、あのトム・ベレンジャー扮する
“トーマス・ベケット曹長”の物語に、オトコだったら皆むせび泣く……
という狙撃兵映画の名作『山猫は眠らない』を作った職人監督である。
おっと……またまた『アナコンダ2』と全然関係ないこと書いてるよ、自分(笑)。
ま、それくらい『アナコンダ2』は「どーでもいい出来でした」と、
そういうことで、ひとつ。

PS.
それからそれから……。
驚いたことに“アナコンダ”は「南米に住む固有種」なんだそうでw。
ボルネオの密林を突き進む探検隊に
襲い掛かるアナコンダって……オイオイ(笑)。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 『ヘルシング』の作者・平野... | トップ | 当ブログ『もちろん家計は火... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

映画」カテゴリの最新記事