もちろん家計は火の車

読書と映画、クルマにゲーム……いろんなものを愛しつつ、怠惰な日常を送るオッサンのつぶやき。

ロシアに隕石落下! 実は今回、人類は運が良かったのかもよ…っていう話。

2013年02月16日 | ニュース

TVなどで大騒ぎしていた通り、ロシア南部のチェリヤビンスク周辺に
隕石が落下し、1200人以上が負傷する騒ぎとなった。
大気圏に突入した隕石が光を放ちながら落ちていく様子は、
あちこちの動画サイトで公開されているので、ご覧になった方も多いと思うが、
実は今回の隕石、本体そのものははるか高空で爆発・飛散してしまい、
地表へと落下したのは、いくつかに分かれた破片であったらしい。

大量の負傷者も、空中を走った衝撃波によって
割れた窓ガラスの破片でケガを負った人が多かった様子で、
(もちろん負傷者の皆さんにはお気の毒なことではあるのだが)
本当の“危機的状況”からは「間一髪!!」で免れることができた、というのが実状らしい。
今回の災害、とにかく「それくらい運が良かった」と言うほかない。

なんたって、隕石の破片が落着したのは、あのコワモテ国家=ロシアの領土である。
これ、「もしも……」の話であるが、仮に隕石本体が市街地を直撃し、
巨大なキノコ雲がそそり立つ……そんな事態となっていた日には、どうなっていただろうか?
おりしも、あの“北の国”が3度目の核実験を成功させ、
「次はアメリカを攻撃する」と、本気で恫喝しているような国際情勢である。
最悪の経過をたどった場合、「核による攻撃!」という誤解から
偶発的に「核戦争の引き金が引かれる」……そんな可能性も、
決してゼロではなかったのではないか。なんだか、そんな気がしてならない。
今回の隕石が、アラスカにある米軍のレーダー基地あたりを直撃していた日には、
いったいどうなっていただろうか?
あるいは、もっと時代をさかのぼって
米ソ冷戦の真っ最中に、ソ連の領内に隕石が落下していたら、とか……。
もちろん、現代の軍事技術からすれば、ミサイルなどのあらゆる飛翔体は
「常時、すべてが監視されている」というのが実態だろうが、
とんでもない規模の災害による混乱状況の下では
「何があってもおかしくない」と考えるのが、普通であろう。

ちなみに、以前当ブログのこちらのエントリ
すでに亡くなっているSF作家・小松左京氏の『復活の日』という作品について
とりあげたことがあるが、あの『復活の日』では、
漏洩した細菌兵器によって全人類がほとんど死に絶えた中、
北米・アラスカ周辺を巨大地震が襲う様子が描かれている。
その地震によって米軍のレーダーサイトが破壊されるのだが、
「突如、基地からの応答が途絶えたこと」を
「敵対勢力による奇襲攻撃」とカン違いした米軍の核防衛システムが自動的に起動。
報復の核ミサイルを発射したことにより、米・中・ソ三カ国の間で
全面戦争が勃発し、誰もいない世界で核兵器の応酬が展開されることとなる。
すでに細菌兵器によって死に絶えつつある人類に、
「人類の輝かしいテクノロジー」がトドメを刺すという、この皮肉な展開……。
ついでに書いてしまうと、実は
核戦争の結果として、世界中に広がった放射性物質による汚染が
「未知の細菌を死滅させる」という、
とんでもないオチ(!)が用意されているあたり、
いかにも「SF界の巨人・小松左京」といったカンジなのだが(笑)、
とにかく、核戦争なんてものは「ほんの少しの手違い」で
おきてしまうのかもしれないよ……って話で、とにかく恐ろしいことこの上ない。

よく使われる表現だが、「ほとんどあり得ないこと」の比喩として
「隕石に当たるような確率」という言い回しが使われることがあるが、
今回、われわれ人類は、その「ほとんどあり得ないはずの事態」の片鱗を見た。
考えてみれば2年前、やはり「ほとんどあり得なかったはず」の
大規模な津波災害、そして原発事故を経験しているわけで、
こうして考えると、ほとんど「あり得なかったはずの出来事」がおこることも
「フツーにあり得る」と……ひょっとすると、そういうことなのかもしれない。

ま、だからといって、ごくフツーの個人に
「何かできるか?」と問われると、答えに窮してしまうのも事実であるが。
とりあえずは、試しに宝クジでも買ってみますか?
(でもなぁ……こういうのに限って
「ありえないこと」はフツーに「ありえないまま」なんだよなぁ……・笑)。


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