実は、プラモデルを組み立てるのも
けっこう好きだったりする。
戦車から艦船モデルまで、基本的に
「何でもイケる口」なのだが(航空機だけ苦手かもw)、
やっぱり外せないのがいわゆる“ガンプラ”、
要するに『機動戦士ガンダム』に登場する
一連の“モビルスーツ”の模型である。
ご存知の方も多いと思うが、
今年は、かつて「極度の入手困難」で多くの子供を泣かせた
初代“ガンプラ”の発売から30周年という、メモリアルな年。
……というわけで、記念事業として「手のひらサイズの究極モデル」、
144/1 RG(リアル・グレード)が発売されている。
新モデル“リアル・グレード”の詳細については
とりあえずこちらをご覧いただきたいが、とにかく
新開発の内部構造(フレーム)の作りこみがスゴイことになっていて、
文字通り「手のひらサイズの」大きさにも関わらず、
上位モデルの“MG(マスター・グレード)”よりも
「作り甲斐があるんじゃねーの?」って感じの、驚異的クオリティである。
こいつは、是非とも入手せねばなるまい……と思うわけだが、
どっこい、ここに落とし穴があった。
実は、シリーズ第1弾の“RX-78-2 ガンダム”が
7月24日に発売されたばかりなのだが、
とにかく、どこにも「売ってない」のである(!)。
もうね、わざわざ何軒も模型屋を回ってるのに、どこも“全滅”……。
店員に聞いたところ、入荷して1時間で
「きれいサッパリ消えてなくなる状態」なんだとか。
なんつ~か、プラモデルがここまで入手困難になるってのは、
つい先日の小惑星探査機“はやぶさ”の模型以来なんじゃないかと……
(“はやぶさ”に関しては、最近ようやく、店頭で見かけるようになったがw)。
こうなると思い出されるのが、昨今話題の“iPhone4”である。
あっちも、すでに発売中の黒モデルがいまだに「1カ月待ち」、
高い人気の予想される白モデルに関しては、いまだ
「予約受付の見通しすら立たない状態」なんだとか……。
ま、作りすぎちゃって「あとで余りまくり」ってのも困るんだろうが、
こういうのって、どうなんでしょうね、正直……。
少なくとも、「買おう!」っていう人間が
欲しいときに商品を買えるようにするのって、
商売の“基本中のキホン!”じゃないかと思うんだけどなぁ……。
特にアップルの製品に関しては、
例の“iPad”から“iPhone4”に至るまで、
テレビや雑誌などの各種メディアが総力を挙げて
「手に入らないのが、人気のシルシ!」ってな論調で持ち上げているわけだが、
あれって、絶対にオカシイと思う。はっきり言って「甘やかされ過ぎ」です。
注文が殺到して「うれしい悲鳴!」なんて言いつつ
“ニコニコ顔”って……それってさ、結局、
あんたんとこの「見通しが甘かった」ってだけの話なんで。
むしろ、「顧客に迷惑かけて申し訳ない」くらいの話だと思うけどなぁ……。
ま、そう言いつつも買っちゃうんだろうけどな、
リアル・グレードのガンダム……。
とにかく、メーカー諸氏には猛省を求めるものであります。マル。