もちろん家計は火の車

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カプコンの映画『屍病汚染 DEAD RISING』が、やっぱりヤバい完成度だった件

2010年08月09日 | ゲーム

かつてこちらのエントリで書いたとおり、
今年9月に、カプコンのゲーム『デッドライジング2』が発売される。
いわゆる“ゾンビもの”ゲームである『デッドライジング』自体は、
以前にも書いたとおり、日本製ゲームの中でも
「ベストの1本!」と呼んで差し支えないデキ。マジで傑作である。
(そういえば、以前に書いたエントリでゲーム『デッドライジング』の
素晴らしさについて「いずれ、詳しく触れたいと思います」とか書いてますが、
それっきり放置してますねw。そのうち、書かないとなぁ……ま、いっか?w)。

しかし問題は、今回の新作『デッドライジング2』にあわせ
カプコンが製作した映画『屍病汚染 DEAD RISING』である。
ま、ここらへんについて詳しく触れると
以前のエントリと内容がモロかぶりになるので、繰り返しは避けるが、
要するに「ゲームはいいとして、こういう“Vシネの出来損ない”
みたいな映画を作るのは、マジでやめてもらえませんか?」……って話である。

実際、この映画『屍病汚染 DEAD RISING』については、
今年1月に公開されたトレーラー(宣伝用のムービー)を見た段階で、
その“あまりのショボさ”に「これはヤバイ!」と直感。
こいつは、絶対にゲーム『デッドライジング2』にとって
“逆宣伝”になると確信し、カプコンに対し
「いまからでも遅くないんで、この映画は“なかったこと”にしてはどうか?」と
提案したものである(ま、こんなマイナーブログで“提案”も何もないもんだがw)。

本当に、ゲーム業界あげて“不景気”で悲鳴の上がっている中、
なんだって、こういう「どーでもいい」……もっと言えば
せっかくの良作ゲームに「泥を塗る」ようなプロジェクトに
資金を突っ込むんだろう? ……と、カプコンに対しては
ちょっとばかり“怒り”にも近い感情を抱いていたものである。
(おまけに、その映画を“監督”しているのが、カプコンを代表する
名物プロデューサーである稲船敬二氏本人なのだから、問題の根は深いと言わざるを得ない)

あのとき、ブログの中で皮肉を込めて
カプコンに対し「『モンスターハンター』で儲かりすぎちゃって、
ここらで、金をドブに捨てる必要でもあるんですかい?」と書いておいたのだが、
どうやら、そのとき書いたことが洒落にならない現実となってしまったようだ(笑)。

実は問題の映画『屍病汚染 DEAD RISING』、
先日から、Xbox360 向けのオンラインサービス
“Xbox Live”でダウンロード配信中なのだが、とにかく、
こいつを見た人たちの間で、評判がスゴイことになっているのである。
(気になる方は、こちらのサイトを参照してください)
“Xbox Live”のコンテンツの場合、それを見た人が
5点満点でレビューすることが可能になっているのだが、
3話まで公開された時点で、平均評価はなんと「2つ星(!)」。

で、肝心の映画のデキはどうなのかと言うと……。
実際に見るとわかるが、とにかく「つまんない」とか、
そういう次元をはるかに超越した、すさまじくヤバイ作品に仕上がってたりする(笑)。
これを評して「Vシネみたい」……と言ってしまうと、
本気の話、Vシネの監督諸氏に失礼に当たるのではないか?
カプコンのゲームを元に製作された映画といえば、
ミラ・ジョヴォビッチ主演で作られた
ハリウッド版『バイオハザード』のデキが良かったりするだけに、
両者を比較してしまうと、その違いに愕然とするほかない。

よりにもよって、新作『デッドライジング2』発売前の
この大切な時期に、同じタイトルを冠して
こういうダメ映画を見せつけて、一体どうしようというのか……もうね、トホホと言うか、
『デッドライジング』の熱烈なファンとしては、情けないを通り越して、泣くしかない状況である。マジで。


ここで思い出すのは、先日放送されたテレビ番組『カンブリア宮殿』だ。
ご存知の方も多いかもしれないが『カンブリア宮殿』とは、
注目の企業にスポットを当ててレポートする、テレビ東京の経済番組である。
実は、先日放送された『カンブリア宮殿』で、
ゲーム業界の“勝ち組企業”として、ほかならぬカプコンが採り上げられていたのだ。

この番組中、ゲーム製作にかけるカプコンの
厳しい姿勢を示す、こんなシーンがあった。
ほかならぬ稲船プロデューサーが、現場の部下を叱責しているのだ。
「どういう判断だ!?」
「何千万円もかかってるんだぞ」
「金を、ドブに捨てる気か!?」……。
あの~、稲船さん……そのセリフ、
そっくりそのまま、あなたにお返ししたいんですけど??
「(趣味で)金をドブに捨ててる」のは、あなたでしょうに……。
マジで、稲船氏には、映画『屍病汚染 DEAD RISING』の
冒頭に燦然と輝く、「第1回 稲船敬二監督作品」の文字を、
しっかりと噛み締めていただきたいと、そのように思う次第である。

っていうか……まさか「第2回」は、ないよね!?

<関連リンク>
「どんはん」「金ドブ」のカプコン・稲船氏、なんと電撃退社を表明…!! へ


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6 コメント

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Unknown (Unknown)
2010-09-27 03:37:33
ゾンビ好き意外の人にはお勧めできないねえ。
面白かったけど。
返信する
ゲーム『デッドラ2』も、微妙だったような……。 (「火の車」の中の人)
2010-10-21 11:54:40
コメント、ありがとうございます!
この場合、映画よりも深刻なのは
肝心のゲーム本編、『デッドライジング2』自体も
あまり面白くなかったことかなぁ、と(笑)。

私の場合、前作はさんざんやり込みましたけど、今回の『2』には正直、
あまりハマれませんでした。いま、
その理由についていろいろと考えているところですが……。

時間があれば、そのへんもエントリで
書いてみたいと思ってます!
返信する
Unknown (Unknown)
2010-11-01 03:04:40
これもクビになった原因の一つだろうな。。。
返信する
コメント、ありがとうございます! (「火の車」の中の人)
2010-11-05 00:32:37
レスが遅くなりましてスイマセン!

今回の稲船氏の件に関してですが、
個人的には、稲船氏が先日ブログに書いていた
「部下に"限界を超えた"仕事量を要求するからには
当然、自分が"限界をはるかに超えた"仕事量を
抱え、率先してこなすようにしてます(←大意)」的な書き込みが
大きかったんじゃないかな?……という気がしています。

なんつ~か、あのようなキャラ&
あのようなポストで
「死ぬほど働いてる」と言われても、
いま1つ、説得力がないというか……(笑)。

たしか、稲船氏の部下にあたる
ダレットの誰かさんも、ツイッターで
「(稲船氏が)言ってることの万分の一でも実行していたら、こうはなってなかった」とか
つぶやいていたような記憶が。



返信する
これはひどい映画だった (あのね)
2011-02-02 08:37:10
ほんとにひどい映画だったです。

脚本も映像も演技も全部ひどいですが、特に冒頭の10分か15分ぐらいの...車椅子に乗った弟の目線で撮られた意味不明の映像とドンだけしゃべるねん!というぐらい長い長い無駄な独り言が。

大手のゲーム会社で製作したわけですから、相当数の役員や社員の方が観て、作品の出来に疑問を持つ事もなく、逆に自信を持って公開されてるようなので驚きです。

ひょっとするとゲームをつくる人は映画観た事ないとか?

そんなわけないですよね。
返信する
コメント、どうもです! (「火の車」の中の人)
2011-02-02 12:18:15
この映画を撮ったのは、
カプコンの花形プロデューサーだった
稲船さんという方です
(毎回、映画の冒頭に「どや顔」で
登場し、いろいろ語ってた人ですねw)。

その稲船さん、先日
カプコンを電撃退社されて
ゲーム業界内で「ちょっとした」騒動を
引き起こしていたワケですが……。
この映画も、いろいろと影響しているのは
間違いないところかもしれないですね。
返信する

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