ダウンロード版『HALO WARS』の“ロシア語版”誤配信問題について、再度考えてみる

昨日に続き、ダウンロード版『HALO WARS(ヘイロー・ウォーズ)』の
“ロシア語版”誤配信問題の、続きである。
今回の件を巡り、某巨大掲示板にて、Xbox360ユーザーの間で、
こんなやりとりが交わされているのを見て、ちょっと笑ってしまった。

A:「助けてください！　ゲームを買ったら、なぜか
それが“ロシア語版”で、何がなにやら、サッパリわかりません！」
B:「それでは、ロシア語を勉強してください」……

いかがなもんであろうか？　いや、あの“おそるべき”マイクロソフトの場合、
本気でこういう対応をやりかねない部分があるから、油断できない(笑)。
この書き込み、そういったマイクロソフトの体質を
上手に皮肉っていて、なかなか秀逸な書き込みだと思う。
実際のところ、ユーザーの側も、けっこうオトナだよなぁ……。
今回のケースでも、被害を受けたユーザー側の対応を見ていると、
「怒ってる」というよりも「半ばあきらめて、もう楽しんでいる」って印象が強い。
なるほど、「TVゲーム産業＝エンタテインメント・ビジネス」ってのは、
こういうことだったのか……などと、感心することしきりである（ウソですがｗ）。

こうしている間にも「マイクロソフト」という企業に対する信頼は、
ゼロ以下に低下し続けているわけだが、ま、当のマイクロソフト自身が
そうした現実をなんとも思っていないのであろうから、どうにもなるまい。

で、今回の誤配信問題が現在、どこまで進展しているのかを記すと……。
昨日（8月11日）の時点で、“Xbox360”公式ホームページに、
下記のようなアナウンスが掲載された。まずは、ご覧いただきたい。

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Xbox LIVE ゲーム オン デマンド『Halo Wars』誤配信に関するお知らせ (2010/08/11)

8月10日よりXbox LIVE ゲーム オン デマンドで配信を開始した
『Halo Wars』が、本来日本語版であるべきところ、
他国語版であったことが判明いたしました。
現在、当該コンテツを取り下げ、日本語版の配信に向け対応を行っております……（以下、略）
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なんつ～か、読めば読むほどに、スゴイ文章である（笑）。
「本来日本語版であるべきところ」……？
そんなの、当たり前だろ！ って突っ込みは置いておくとして、
驚かされるのは、その次のくだりである。
曰く「他国語版であったことが判明いたしました」……。
はぁ？　「判明いたしました」だぁ……？？
もう、あきれてモノも言えない気分なのだが、
どうやら、今回“ダウンロード版”『HALO WARS』を担当した
マイクロソフトの人間は、自分が取り扱っているデータの中味を
「ただの1回も」チェックしていなかったとしか思えない。

この場合、“チェック”と言ったって「バグの有無を確認するため
実際にプレイする」とか、そんな高度なことを指しているのではない
（ま、本来であれば、ゲーム会社の人間である以上、
自分の担当タイトルを実際にプレイしてみることは、
最低限の“常識”だと思うが、なんせ相手がマイクロソフトだけに、
こっちも、そんな高度なことを求めるつもりはハナからない。奴らにはムリｗ）。

……どうも、この「判明いたしました」という書き方から察するに、
マイクロソフト側は、今回販売した『HALO WARS』のデータに問題があったことを、
ユーザー側からの問い合わせを受け、はじめて認識したとしか思えないのだが……。
これって、本当に「おそるべきこと」ではなかろうか？

たとえばの話。
レストランの入り口においてある、いわゆる“食品サンプル”ってあるじゃないですか？
（ほら、プラスティックとか蝋で作ってある、リアルな食品見本のことですヨ！）。
そのレストランで、あなたが仮に“カレーライス”を頼んだとする。
で、しばらくして給仕が運んできた“カレーライス”を見たら、
それが、どこからどう見ても“食品サンプル”だったとしたら……あなた、どうします？
普通「こんなの、食べられるわけないだろ！」って文句つけますよね、やっぱり!?
ところが、この給仕が「事実関係を確認します」とか言って厨房に引っ込んだまま、
しばらく出てこないという(笑)。で、しばし待たされた後、
おもむろに店長が登場して、こう言うんですよ。
「お客様、当店で提供しておりますカレーライスが“食品サンプル”であったことが、
このたび判明いたしました」……店長、あんたバカなの!?　……っていうかバカ決定（笑）。

ま、このレストランの名前は「マイクロソフト」というわけだがｗ、
とにかく「ひどい会社もあったもんだ」と、ま、そういう話である。
（ってゆーか、マジあり得ないんですけどー、みたいな？ww）

ところが、ところが……。
実は話は、ここで終わらなかったりするｗ。

よろしい、今回配信された『HALO WARS』は、
（どこかの誰かさんの）不幸な手違いによって“ロシア語版”であったと。OK、それは了解。
でさ、本当なら8月10日に“日本語版の『HALO WARS』”を配信する予定があったハズで、
そのデータは、きちんと別に存在しているわけだよね？
それなら、とっとと「そのデータ」を配信してよ、と思うわけである。
実際、間違いに気づいたのであれば、一刻も早く
本来の“日本語版『HALO WARS』”を配信すれば、それで問題は解決するはずなのだ。

にもかかわらず……。
どういうわけか、状況は
「現在、日本語版の配信に向け対応を行っております」……のまま、
何の進展も見せないのである。なんで？？？？　教えてよマイクロソフト!!!!!!!
日本語版データが存在するなら、そんなの「クリック一発」でOKなんじゃないの……!?

いったい今、彼らは何をやっているのであろうか？
事態の解決を放り出して、今回の不祥事の“責任者探し”に血道をあげているのか？
それとも、どこかの闇に消えてしまった“日本語版『HALO WARS』”のデータを探しているのか？
……わたし個人としては、とりあえず
「夏休みを満喫している」に、300ペリカくらい賭けてもいいような気がしているのだが、いかがだろうか？(笑)