もちろん家計は火の車

読書と映画、クルマにゲーム……いろんなものを愛しつつ、怠惰な日常を送るオッサンのつぶやき。

久々に“名作ゲーム”の予感……『Toy Soldiers』に注目せよ!

2010年03月04日 | ゲーム

さてさて本日(3月4日)は、こちらのエントリで書いたとおり、
PSP用ゲーム『THE EYE OF JUDGMENT(アイ・オブ・ジャッジメント)』の発売日である。
ゲームショップ店頭で売られる“パッケージ版”に加え、
オンラインで配信される“ダウンロード版”も存在する本作『EOJ』だけに、
「今日は、どっちで買おうかな……」などと、ちょっぴり贅沢な悩みを
抱えてたりするわけだが、そんなウキウキ気分を前に
何ということか、さらなる良ゲームを発見してしまった!

これがまた、ぜんぜん事前情報を仕入れていなかった
“ダークホース”的タイトルだったりするのだが、
久々に出会った“名作”だけに、さっそく紹介しておきたい。

そのゲームの名は『Toy Soldiers(トイ・ソルジャース)』。
あの“Xbox360”向けに、ゲームをオンライン販売するサービス
=“XboxLiveアーケード”で、昨日(3月3日)から配信開始されたソフトである。
とりあえず無料の“体験版”が公開されていたので、
「まずはお試し」とばかりに遊んでみたところ、
こいつが「近年まれに見る名作かも……!?」と思わせるほどの
すばらしい出来で、速攻で製品版を購入してしまった次第である。
本当にもう、翌日には『EOJ』も買わなければいけないというのに
マジで「殺す気か!?」ってな感じだ。っていうか、本気でお金が足りないよ……
というような話は、とりあえず置いておく。
「食べるものがなくても、面白いゲームがあれば幸せ」……
それこそが“本気モン”のゲーム馬鹿、ってものである(本気と書いて“マジ”と読むw)。

で、本題。
この『Toy Soldiers』というゲーム、
ジャンルとしては「リアルタイムの戦争シミュレーション」ということになる
(あの『タワー・ディフェンス』型の作品をイメージしてもらえば、近いかもしれない)。
こう書くと「タワー・ディフェンスって何よ?」と思う方もおられるかもしれないが、
そこらへんは1つ、ご自分でググって調べていただきたいw
(なんたって、いろいろ面白いゲームがテンコ盛りで時間がないのである ←バカですね!)
ま、ごくごく短く説明すると
「ゲームの舞台となるフィールド上に、砲台などの兵器を配置して、
次々に攻め込んでくる敵を撃破していくタイプのゲーム」ということになろうか。

この『Toy Soldiers』の場合、テーマは“第一次世界大戦”。
ただし、上手いなぁ……と思わせられたのは、
なにかと重たくなりがちな“戦争”というテーマを
「オモチャの兵隊同士が繰り広げる戦い」へ置き換えることにより、
明るくコミカル、ライトな路線へと昇華させている点だ。

実際に『Toy Soldiers』というゲームをプレイすると分かるが、
ゲームの舞台となる戦場は、なんと「机の上」だったりする(!)。
子供部屋の机の上に、プラ模型の情景モデル……
いわゆる“ジオラマ”風の仕立てで「戦場が作られている」のだ。
その戦場を、これも極小サイズの兵隊人形が駆け回り、戦闘を繰り広げる……という具合。
要するに「オモチャの国で、オモチャの兵隊同士が大戦争!」ってワケだ。
なもんだから、『Toy Soldiers』において、
守らなければならない司令部は、なんと「オモチャ箱」の形をしている。
「いちばん大切なモノ=オモチャ箱」っていう世界観……こいつがイカス!
オモチャ箱に向かって、大量の兵隊フィギュアが突撃する様子を
見ているだけで、本作のもつ独自のテイストが理解できるはずだ。

ただし……。
いかにも海外製作のゲームらしく、かなり「ブラックな」ジョークも散見される。
机の上でオモチャの兵隊同士が戦う……という、
ある種「子供向け」の世界観で全体をパッケージングしながら、実は
その戦いの実態は、なかなかに“エゲツない”ものだったりしているのだ。
一例を挙げると、このオモチャの兵隊たち、ただ「鉄砲の撃ち合い」をしているだけではない。
なんと、「毒ガスの散布」なんてことまで
しっかりとやらかしてくれたりするのだ(ここらへんが、いかにも“第一次大戦”であるw)。
しかも、しっかりと鉄条網を張り巡らせた戦場に
機関銃を効果的に配置すると、ちょっと恐ろしいくらい
大量の“戦死者”が生まれるハメになる。
(ここらへんは、かのレマルク先生の名著『西部戦線異状なし』そのまんま、って感じだw)

子供部屋の机の上で、オモチャの兵隊人形たちが繰り広げる
「人類史上、最大規模の“大量虐殺”」……このミスマッチ、このセンス!
こう書くと、アタマの固い向きにはおこられそうだが、
“大人のブラック・ジョーク”として見る分には、とにかくよく出来ている。
また、音楽からグラフィック周りまで含め、すべての演出が
「“第一次大戦”当時の、超アナログで懐かしい感じ」で統一されているあたりも
非凡なスタイリッシュさを漂わせており、とにかく
「コアなゲーム好き」を自認する方には、ぜひともプレイしていただきたく。
そのように思う次第である。まじオススメ。

PS.
それにしてもなぁ……“Xbox360”というハード。
どうしてここまで「マイナーな存在」なんだろうか……
現行機種の中で「おもしろいゲーム」が
いちばん多いハードなのは、間違いないところなんだけどなぁ……。


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