新宿のランドマークについて

　新宿南口まで買い物に出たら、代々木に建っている“NTTドコモビル”が思いのほかよく見えたので、今回はこのビルについて……。かの“エンパイヤ・ステートビル”もどきの格好をしたこの巨大建造物、名前が“ビル”っていうくらいだから、中はオフィスフロアでビッシリ……と思われがちだが、聞くところによると、このビルって実は、中がほとんど「空っぽ」なんだという。
　「空っぽ」といっても、テナントが埋まらずに空きフロアばっかり……という意味ではなく、文字通り「コンクリートの板で組み立てた、巨大なハコ」ってこと。このビル、中身のほとんどが「携帯電話用のアンテナ鉄塔」ということらしい。言ってみれば、東京タワーのように鉄骨むき出しのアンテナ塔になるところを、高層ビルの並んだ新宿の景観にあわせ、“一見、高層ビル風”の装いにした、ってことらしい。
　実は、新宿にある我が家の窓から、このビルってとてもよく見える（正確に言うと“見えた”）んだけど、完成したばかりの頃、あれだけ巨大なビルなのに、夜になると窓に明かりが一個もつかないので、ちょっと不気味に思っていた。なんかね、巨大な建造物が夜空に黒々とそびえてるのって、ちょっと圧迫感があって、怖いカンジなんですよね……。でも「中身は鉄塔」って話を聞いて、妙に納得した記憶がある。ま、いまでは近くに建てられた高層マンションのせいで、このビルも見えなくなっちゃってるんですけどね……（泣）。
　でも、窓に明かりの灯らない無愛想なデザインにはいろいろと意見が寄せられたらしく、いまでは、夜になるとこんなことになってます。翌日の天気予報を「ライトアップの色で知らせる」って手法は、赤坂のTBS局舎でもやってるけど、私の場合、新宿在住でありながら、ついこないだまで全然知りませんでしたよ……っていうか、どーせウチから見えないし。ま、そんなカンジで、今回は“ちょっとお役立ち・新宿マメ情報”でした～!!（←すんげ～ダサイ名前・笑）。