(仮)日本共産党 松戸市議会議員 うつの史行のブログ

日本共産党松戸市議団 電話:047-366-7403 メール:utuno@wine.plala.or.jp

千葉県市議会議長会 第4ブロック合同研修会②

2014-01-17 22:45:27 | 議員活動
議員研修会報告①の続きです。

「日本はいくら少子化対策をしても取り戻せない。」その理由は、団塊の世代が生まれた原因と大きな関係がある・・・それはどういうことでしょうか。

先生によれば、2010~2060年の間の未成年者の増加率について、米・英・仏・独が10%増の一方、日本は実に48%減という衝撃的な予測となっているそうです。

さらに同時期の25から39歳までの女性の人数について、フランスが3.5%増、イギリスで1.5%増であるのに対し、日本は62%減と桁違いの減少率であるとの予測が示されました。38%に減少というのは驚愕の数字です。

なぜ、このようなことになるのでしょうか。
同じく平均寿命が延び、高齢化が進むはずの他国と日本は何が違ったのでしょうか・・・それは「団塊の世代の発生」に秘密があります。

団塊の世代とは、第二次大戦後のベビーブームで発生したと一般的に説明されています。
その団塊の世代が団塊の世代2世(ちょうど私がその年代です)を生み出したために年齢分布が「ふたこぶラクダ」のようになりました。

この時期、同じく大戦を終えたアメリカ・イギリス・フランス・ドイツにもやはりベビーブームはありました。
大きな違いはこれらの国のベビーブームが10年以上続いたのに対して、日本のベビーブームは数年間(3年間)で終わってしまったことです。
それは終戦から3年後、1948年の「優生保護法」の制定にともなう「産児制限」によるもので、これにより本来生まれてくるはずの子どもが、実に4割も減少したそうです。

本来自然に生まれてくるはずの人数の6割の子どもたち、さらに次の世代はその6割となり3割6分(36%)・・・つまり1世代ごとに6割となるわけですから、2010~2060年という2世代分の期間には、やはり0.6×0.6=0.36で36%となります。
これは先ほど紹介した25~39歳までの女性が同期間に38%にまで減少する、という数字と符合します。

日本の「団塊の世代」は、優生保護法による産児制限によって「出生数の谷間(現在50歳前後の世代)ができたからその両側に山ができた」ことによって生まれたのです。
そしてそれが他の国の高齢化との決定的な違いです。(他国に谷間はない)
さらに1世代後の、現在10歳前後の世代で同様に山ができていればまだよかったのですが、残念ながら山はなく現在に至るまで回復の兆しはありません。

仮にいま少子化対策をしたとしても効果が出てくる、子どもが増えてくるのはこれからの話であり、団塊の世代2世が高齢化した時点の社会を支えるには間に合わない、「人口は人為的(産児制限のように)にいじるべきではない」というのが先生の見解です。
年金制度をはじめとした社会保障制度は、需給バランスが崩れて成り立たなくなることは火を見るよりも明らかです。

では、どうすればよいか。
講演会のテーマは「人口減少時代の地域政策」ですから、本題はここからです。

・・・続く(たぶん次の更新記事は、別の内容だと思いますが)

最新の画像もっと見る

コメントを投稿