親愛なる日記

僕が 日々見つめていたいもの。詩・感情の機微等。言葉は装い。音楽遊泳。時よ、止まれ!

憎めないさんぺい物語

2005年03月12日 | 出来事
前回4tトラックを運転することになるだろうとかのたまった私でしたが、現住所不定のため運転は任せられないと一蹴され、それならばと深夜のボーリング場でフロアの張り替え作業を手伝うことになりました。

集合午後10時、僕はチャリチャリ自転車をこいで現場に向かうわけですよ。

9時40分には現場に着いてしまいあらかじめ聞かされていた携帯電話の番号に電話をする。

「あ、もしもし、アルバイトの者ですが、今現場に到着しました。」と私。

「おおう、とりあえず2階にあがってきーや。」とドスのきいた声で短く答えた主はすぐにプツリと電話を切った。

その辺りからしてイヤーな予感がしていたのだが、二階にすぐさま駆け上がる私。

二階ボーリング場ではまだ営業時間内で家族連れや仲間連れなど楽しそうにプレーしている。

私は一瞬途方に暮れてみる。依頼主は一体どこかなー。

いや、それはウソで私は見たくない現実を一瞬だけ放棄してみただけなのだ。

フロアーのテーブルに足を上げ、ど派手なシャツに色眼鏡、一見、○くざのあのお方が今回の依頼主ではないよな、あはは、違う違う。という私のつかの間の現実逃避むなしく、

「おい兄ちゃん、アルバイトかー。」とのたまっておられるのは、まさにその○くざ風味なお人だった。

「あ、はい…。」私は何のことですか、ととぼけることもできず反射的に素直に答えてしまった。

「そうか、まあちょっとまっとってや、現場監督がもう来るからそいつに従って今回は働いてくれいや。」と、言われ、私は仕方なくさらなる兵を迎えることになる。


しかるべき後に現れたのは、さんぺい(仮)だった。

さんぺいは小太りで人の良さそうな笑顔を持った小僧だった。歳の頃は18,19といったところか。その○くざにへこへこしながら私に軽く挨拶をすると、ついて来てくれと意思表示をした。

そこまではよかったのだが、このさんぺい、現場監督とは名ばかりまったくもっての無能であることをこの後思い知ることになる…。


続く…かも。