現代霊性論 | |
内田 樹,釈 徹宗 | |
講談社 |
井上雄彦のカバーに魅かれて購入した。わけではないけれど、霊性論のホンである。
実はずっと前から本屋で見つけて気になってたんだけど、わざわざ買って読むほどでもないかな、どうしようかなと迷ったすえに夏休みだしいいかなと思って近所の本屋さんで買ってしまった。
今日は珍しく微熱もあり、せっかくの友人との飲み会もキャンセルして床にふせってた。
おかげでヘンな時間に目覚めてしまい、それでは!ということでざっと読みきってしまったのだ。
霊性。
いわゆるスピリチュアルというものについて、神戸女学院大学の人気教授である内田先生と浄土真宗のお寺の住職兼宗教思想研究者でもある釈先生の対談形式講義を本にまとめたものが本書です。
霊ってなんだろう?という問から始まり、宗教全般の歴史からあやしげな新宗教も含めてざっくりと語っているのですが、内田先生の語り口が面白くてついつい引きこまれてしまう。
宗教といえば以前、島田さんの「日本の10大新宗教」を読んだときにおおよその理解をしたつもりだったので、今回の話もすんなりと入っていけた気がする。
日本の10大新宗教 (幻冬舎新書) | |
島田 裕巳 | |
幻冬舎 |
新しい視点はというと、幕末、戦後、1980年以降という三つの歴史的な宗教ブームの流れを再確認できたことと、
1980年以降の宗教ブームを押し上げている、「日本人が個性とどう向き合うか」というテーマだろうか。